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連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第52回
稲城市立病院
著者: 藤橋和光1
所属機関: 1株式会社共同建築設計事務所
ページ範囲:P.178 - P.183
文献購入ページに移動稲城市立病院の前身は,東京第二陸軍造兵廠多摩製造所多摩病院として設立された.1940年のことである.その後,幾多の変遷を経て,1968年4月には名称を町立国民健康保険稲城中央病院と改称,1971年2月には今回の改築まで利用されてきたRC地下1階地上6階の新病院を完成させている.その後も小刻みに増築を続けて今回の改築に至っているが,その間,動線の複雑化,建物の老朽化あるいは機能の陳腐化などにより,もはや最新の医療を提供するには器としての建物に限界を生じ,今回の改築に至ったわけである.なお,1971年11月には市制施行に伴い,現在の呼称である稲城市立病院と改称している.
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