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文献詳細

雑誌文献

病院58巻3号

1999年03月発行

文献概要

癒しの環境

においのない身体と癒し

著者: 長千郷1

所属機関: 1横浜市立大学医学部附属病院

ページ範囲:P.255 - P.255

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病院のにおいはなくなっていない
 病院のにおいというとクレゾールのにおいを思い浮かべるが,今では消毒液はほとんど無臭であり,薬剤臭は昔より少なくなった.しかし,現在も病院は様々なにおいに満ちており,患者の安静,食欲,睡眠などの健康問題に大きな影響を与えている1).病院でのにおいの発生源としては,①環境因子によるもの(トイレ,汚物などの廃棄物,排水口や空調からのにおいなど),②患者自身から発生するもの(悪性腫瘍の開放創,褥瘡など),③医療者その他から発生するにおいがある.清潔な環境作り,換気の励行,ごみ箱の密閉,臭気源の除去など医療者の基本的な努力で解決できることも多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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