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文献詳細

雑誌文献

病院58巻4号

1999年04月発行

文献概要

主張

病床の機能区分と新たな病院の姿

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.305 - P.305

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 これまでの病床は,結核・精神・伝染など,疾患の特性に応じて区分され,制度的な対応がなされてきた.しかし,疾病構造が変化するにしたがって,その他の一般病床の割合が過半を占めるようになり,かなりの時間が経過した.そして,医療の高度化や高齢化が進む中で,急性期・慢性期という傷病の経過の特質に応じて,あるいは効果的な医療の提供期間の観点から,短期・長期と病床を区分することが必要な時代を迎えたということができる.
 病床機能を区分することの必要性は大方が認めるところであるが,その区分方法や具体的な諸基準の設定については,様々な医療提供の立場から議論が分かれざるを得ない.当初,標準となる平均在院日数によって区分するとされたが,その後最長3か月程度まで患者が在院する病床を急性期病床,あるいは短期病床とする考え方が示されている.いずれも在院期間を区分の方法とすることに変わりはなく,一般病床の現状を踏まえれば,3か月までの在院とすると,その平均在院日数はおおむね21日程度となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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