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連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第54回
文献概要
今回の日本医療福祉建築協会の海外研修で,アメリカのフィラデルフィア,タンパ,オーランド,サンアントニオ,サンディエゴで,11の医療・福祉施設を視察してきたので,その一端を報告する.
まず,全体的な印象をいくつか述べさせてもらうと,どの施設も経営の安定化のために,大規模化あるいは系列ネットワーク化を熱心に行っていること,2床室の個室化などのダウンサイジングを伴う改造が病棟単位で行われており,その結果看護単位の規模は幅があり,運営上相当柔軟に対応していること,改築のために最初から相応の建築的配慮がなされていること,また,経営優先とはいえ,都市計画や都市政策と関連して立地・経営方針が行われていること,さらに,ターゲットを限定した民間施設の生き方,ボランティア主体の運営施設の存在し得る社会的ゆとりなどの印象が残ったが,今回は子どものための三つの施設に限って報告する.
まず,全体的な印象をいくつか述べさせてもらうと,どの施設も経営の安定化のために,大規模化あるいは系列ネットワーク化を熱心に行っていること,2床室の個室化などのダウンサイジングを伴う改造が病棟単位で行われており,その結果看護単位の規模は幅があり,運営上相当柔軟に対応していること,改築のために最初から相応の建築的配慮がなされていること,また,経営優先とはいえ,都市計画や都市政策と関連して立地・経営方針が行われていること,さらに,ターゲットを限定した民間施設の生き方,ボランティア主体の運営施設の存在し得る社会的ゆとりなどの印象が残ったが,今回は子どものための三つの施設に限って報告する.
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