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文献詳細

雑誌文献

病院58巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 岐路に立つ中小病院

中小病院の医療と経営の新戦略—B型肝炎,C型肝炎のキャリアクリニック

著者: 清川勉1 一ノ木裕2

所属機関: 1医療法人清川病院 2医療法人清川病院相談室

ページ範囲:P.428 - P.429

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 中小病院は子細にみれば,いずれもなんらかの専門病院である.専門病院とするには,それを意識できるかどうかにある.われわれの病院が,専門病院と意識するようになったのは,十数年前であろうか.それは,医療にとって大切なテーマであるが,長期間のフォローと多くの通院回数を要するため,大学病院,大病院では手軽に通院するのには困難であるという理由で,われわれの病院がB型肝炎のキャリアクリニックを始めたことにある.
 その後,このクリニックに持ち込まれた仕事は,当時,検査結果だけでは簡単に判定のつかない非A型非B型肝炎の確定診断である.まだC型肝炎のウイルスマーカーが確定しない時代で,トランスアミナーゼが一定の数値以上の方が紹介されてきた.日本赤十字社の献血者に献血時の検査結果を報告するサービスが行われた結果でもあった.この紹介による初診患者が月に40〜50名はあり,さらに,日本赤十字血液センターを柱に紹介を受ける先も次々と広がった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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