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Principle 病院経営・5
病院は何を売る?
著者: 谷田一久1
所属機関: 1広島国際大学医療福祉学部医療経営学科
ページ範囲:P.458 - P.459
文献購入ページに移動 病院は一体何を売っているのだろうか? 素朴な質問である.前号では,病院という事業を技術提供業,材料販売業,施設提供業という三つの事業の複合体であるという筆者の意見を述べた.それぞれの事業には基本的サービスなるものが考えられるとも述べたが,では具体的に病院は何を売っているのかと改めて問うてみると,その答えを出すのは案外と難しいように思う.
何気なく考えれば,医療行為を売っているといえそうだ.患者を初めて診察すると初診料2,500円.胃カメラをしたら11,400円.薬を処方したら処方箋料810円.といった具合である.そのように考えてしまうのは,診療報酬が医療行為ごとに設定されているからに他ならない.
何気なく考えれば,医療行為を売っているといえそうだ.患者を初めて診察すると初診料2,500円.胃カメラをしたら11,400円.薬を処方したら処方箋料810円.といった具合である.そのように考えてしまうのは,診療報酬が医療行為ごとに設定されているからに他ならない.
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