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連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第55回
熊本中央病院
著者: 國廣禎男1 白石真也1
所属機関: 1株式会社佐藤総合計画
ページ範囲:P.461 - P.465
文献購入ページに移動熊本中央病院は国家公務員共済組合連合会(KKR)直営病院として1951年より熊本市新屋敷の地で医療活動を行ってきた.近年の医療の進歩と医療行政の変化の中で,施設の老朽化,狭隘化が意識されるようになり,病院の将来像をどのようなものとしていくかという議論の中で施設の計画がスタートした.計画は全国37か所のKKRの病院として初の全面移転新築で,今後予想される系列病院の施設更新の先駆けとして注目を集めることとなった.
新敷地は熊本市の南東部で,郊外を環状に通る国道57号線東バイパスの沿道に位置する(図1〜3).この沿道には熊本中央病院を含め近年大病院の移転新築が相次ぎ,結果として東バイパス沿いに約2kmごとに四つの大型病院が並ぶ状況となった.
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