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文献詳細

雑誌文献

病院58巻6号

1999年06月発行

特集 病院として介護保険にいかに対処すべきか

リハビリテーション病床の機能分化と地域リハビリテーション広域支援センター

著者: 石川誠1

所属機関: 1医療法人近森会近森病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.533 - P.537

文献概要

 介護保険の基本的理念に「要介護状態の予防とリハビリテーションの重視」と掲げられているにもかかわらず,介護保険の議論の中でリハビリテーションに関しては最も遅れた分野といっても過言ではない.この理由には,介護保険全体の枠組みでは,衣食住などの基本サービスの基盤を整えることが優先されるため,リハビリテーションに関しては先送りとなっていたこと,介護保険関連の審議会などにリハビリテーションの専門家が参加していないことが上げられる.
 しかし,介護保険創設が叫ばれる以前にはリハビリテーションの専門家が厚生省と協力し,精力的な検討が行われていた.例えば1989年の厚生省大臣官房老人保健福祉部老人保健課監修の「寝たきりゼロをめざして」,1990年の日本医師会・厚生省大臣官房老人保健福祉部老人保健課監修の「脳卒中リハビリテーションマニュアル」,1991年の日本医師会・厚生省大臣官房老人保健福祉部老人保健課監修の「機能維持期リハビリテーションマニュアル」などがその代表である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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