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文献詳細

雑誌文献

病院58巻9号

1999年09月発行

文献概要

特集 改めて癒しの環境を問う

癒しの環境の評価と改善—施設環境評価マニュアルについて

著者: 筧淳夫1

所属機関: 1国立医療・病院管理研究所施設計画研究部施設環境評価研究室

ページ範囲:P.825 - P.828

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「施設環境評価マニュアル」作成までの経緯
 医療施設の施設基準については,医療法をはじめとして医療法施行規則,通知,診療報酬,補助基準など様々なもので示されている.例えば,一般病院の病室の面積基準は医療法において,多床室の場合に1床当たり4.3m2以上と定められている.また,療養型病床群の場合の病室面積は6.4m2以上必要であると決められている.
 しかし,これらの面積に関する基準は諸外国の施設基準と比較しても,決して広いといえるものではなく,また実際に医療の現場においても,例えば現状の面積基準どおりでは十分な医療や看護・介護を提供することはできないとの声が数多く聞かれる.すなわち,これらの基準はほとんどの場合minimum standardとして最低限の基準を定めたものであり,本来その医療施設が提供するべき機能を十分に発揮できるだけの性能を保証するための基準を定めたものとはなっていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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