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文献詳細

雑誌文献

病院58巻9号

1999年09月発行

文献概要

特集 改めて癒しの環境を問う

環境デザインと癒しの環境

著者: 清水忠男1

所属機関: 1千葉大学工学部デザイン工学科

ページ範囲:P.829 - P.831

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環境デザインの考え方
 「環境」は私たちを取り巻く状況のことだ.地球という自然はもちろんのこと,社会や文化も私たちにとっての環境であるし,住居や都市のように人間が自ら計画し,作り上げる空間状況も環境に他ならない.「デザイン」のほうは,与えられた条件を基に目的の達成を目指して計画し,設計することである.したがって,「環境デザイン」とは,自然や社会などの様々な状況を勘案しながら,人間のための空間状況を計画し設計することになる.
 環境デザインには,次のような段階があると考えられる.1)健康に生きられる持続可能な環境の確保を目指す,2)障害のない便利で快適な環境づくりを目指す,3)心の交流の図れる環境づくりを目指す,4)楽しむことのできる環境づくりを目指す.これらのすべてに配慮してデザインが進められれば理想だが,実際のところはなかなか難しい.そこで,規模の大きい対象の場合には,それぞれの段階に焦点を当てた専門家によるコラボレーションによってプロジェクトを進行させることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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