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文献詳細

雑誌文献

病院58巻9号

1999年09月発行

文献概要

特集 改めて癒しの環境を問う

光による癒し

著者: 手塚昌宏1

所属機関: 1ヤマギワ(株)ASDCアメニティスペースデザイン&コンサルティング担当部

ページ範囲:P.835 - P.839

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 最近,気持ちを癒す方法として,アロマセラピーやミュージックセラピーの有効性が取り上げられています.また,カラーセラピーも実際に多くの施設で行われています.光が心を癒す(図1)こととしての認識は一般的には低いようですが,実は古代から,世界中で光を使用して身体を癒すことを行っていたようです.
 古代エジプト,ギリシア,ローマなどの古代文明では,光の医学的利用が重要視されていました.はじめて色を治療に使ったのはエジプト人で,日光を使った治療を実証したのはギリシア人だといわれています.ギリシアの太陽神信仰の中心地ヘリオポリスには名高い癒しの宮殿があり,日光が分光され個々の色のスペクトルが特定の治療に使われたとされています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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