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連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第72回
使ってみてひと言
著者: 花輪昭太郎1
所属機関: 1熊本県立こころの医療センター
ページ範囲:P.909 - P.909
文献購入ページに移動前病院は,昭和50年の建築であり,比較的早い建て替えであるが,年数に比して老朽化や機能性の拙さが目立ち,重症者の多いこともあって,入院収容傾向の強い精神科病院であった.医療面では,心ある職員の協力を得て活性化が進んだが,現状の構造では発展が望めないことなどから各界の賛同を得て新築が決まった.したがって,新病院は前病院のイメージを払拭する「地域に溶け込んだイメージ,治療空間の広さ,プライバシーへの配慮,清潔で落ち着きの中に思いやりと心遣いに満ちた医療環境」,すなわち,「精神科らしい病院(河口 豊)」を目標とした.
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