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雑誌目次

雑誌文献

病院59巻3号

2000年03月発行

雑誌目次

特集 減価償却と耐用年数

減価償却と耐用年数

著者: 岡田芳明

ページ範囲:P.198 - P.206

減価償却とは
 医療機関で使用される様々な資産の内,病院用建物・医療機器などのいわゆる固定資産については,長期にわたって継続的に使用され,相当期間経過後に更新される.したがって,固定資産を取得した場合には,購入金額をすべて取得時の費用として処理するのではなく,固定資産の使用期間に対応してなしくずしに費用化すると考えるのが合理的である.
 減価償却とは,固定資産が一定期間の使用によりその価値が減少すると考えられる場合に,その時の経過に伴う価値の減価額を毎期一定の方法で計算し,一定期間にわたって取得価額を費用として配分する手続きをいう.

病院におけるキャッシュフローと経営

著者: 石井光春

ページ範囲:P.207 - P.211

 現在わが国の企業は,これまでのいわゆる日本式による経営から,「グローバルスタンダード」に則した経営へと大きく変わろうとしている.「キャッシュフロー」という概念が急速に浸透しつつあるのは,まさにこの変革の時流によるものである.
 しかしわが国でも,従来より様々な面でこの概念を経営に活用する企業は決して少なかったわけではなく,私どもリース会社や銀行といった各金融機関も,顧客審査の手法として,早くから活用していた.

病院経営と設備投資のあり方

著者: 田中康雄

ページ範囲:P.212 - P.215

 人口の高齢化などに伴う疾病構造の変化,医療サービスに対する国民のニーズの多様化に伴い,医療機関は大きな変革が要請されている.
 平成12年4月から介護保険法の本格的実施を控え,医療施設はその対応を図るため,療養型病床群の設置などの設備投資を積極的に行っている.その結果,当事業団に対する増改築工事の申し込みは急激に増加している.この状況は今後も続く傾向にあると予測される.

病院建築のリニューアル

著者: 菅野實

ページ範囲:P.216 - P.220

 かねてより病院建築は成長と変化の著しい建物種とされ,いずれ頻繁に起こるであろう増・改築などのリニューアルに柔軟に対応できる計画が肝要であるといわれてきた.筆者らは,医療環境が近年大きく変容している中で,病院建築のリニューアルの実施状況を調べその対応策を構築しようとする研究に取り組んでいる.研究はなお途上にあるが,発表の機会を得たのでこれまでの概要を報告したい.

医療機器の戦略的購入と更新のタイミング

著者: 佐藤元美

ページ範囲:P.221 - P.222

藤沢町福祉医療センターと藤沢町民病院の紹介
 藤沢町は,岩手県南に位置する山間にある人口11,000人の小さな町である.保健医療福祉サービス統合が必要として藤沢町福祉医療センターが20年ほど前に創立された.現在,福祉医療センターでは国保藤沢町民病院を中核として保健センター,老人保健施設,特別養護老人ホーム,在宅介護支援センター,訪問看護ステーションが行政的にも,人事的にも,地理的にも一体的に運営されている.基礎自治体が運営する複合体はまれであるが,これだけのメニューをそろえている例は希有である.福祉医療センターは健康増進・予防・診断・治療・リハビリテーション・介護を,統合されたシームレスなサービスとして提供することを目標としている.
 町民病院は平成5年に開設された.一般病床54床のみで2.5対1看護(A)加算であり,町内唯一の医科医療機関である.医師,看護婦ともに定員を満たしている.病床利用率は85%,平均在院期間17日である.外来は常設が内科,外科で整形外科,耳鼻科が週1日の開設である.1日外来患者数は180人で,月おおよそ100名の新患が受診する.平成10年度経常収支比率は102%,医業収支比率は103%である.したがってこの数年連続して黒字である.

医療機器の戦略的購入と更新のタイミング

著者: 伊藤公一

ページ範囲:P.223 - P.224

 当院は昭和12年創立の専門病院である.始まりは甲状腺外科医であった祖父が自ら手術をし,術後管理を行うところの有床診療所であった.2年後には病院となり,昭和34年に父が院長を継承,平成10年に筆者がその職を引き継いだ.血縁で3代続く個人病院であり,開設時の初代の志を守り,一貫して甲状腺疾患の診療を主力としてきた.医療法上,「甲状腺疾患専門病院」と標榜はできないが,意志が浸透し,現在では,すべての患者が甲状腺に問題を持って来院している1)
 施設設備については,患者数の増加と進歩を続ける診療機能に対応するべく,大がかりな引っ越し・工事を8回におよび繰り返してきた.都心部の狭小な敷地と厳しい建築規制により,地域医療圏内にあるゆとりある土地への移転を検討した時期もあったが,最終的には初代の探し求めた土地への執着と広域医療を行ううえでの利便性から現在地を離れられず,全面建て替えに至った.

医療機器の戦略的購入と更新のタイミング

著者: 相川一郎

ページ範囲:P.225 - P.226

 医療機器を使用目的別にみると検査診断用,監視用,治療用,手術用などの機器に分けることができる.価格も数千円のものから数億円のものまである.350床(急性期一般:230床,療養型:120床)を有する医療法人病院である当院では,所有する医療機器は90種400台を越す.
 ここでは,機器購入の原資に公費が投入される国公立病院や大学病院などとは違って,有用性だけではなく,採算性なども重視しなければならない私的病院での医療機器の購入,更新について述べたいと思う.

医療機器の戦略的購入と更新のタイミング

著者: 松角康彦

ページ範囲:P.227 - P.228

戦略的とは
 相次ぐ診療報酬の改定の示す方向は,高額医療機器の購入と設置について従来にも増して,というよりも従来とは異なる病院経営理念のもとでの厳しい検討と原価計算に基づく採算性を顧慮する必要に迫られている.ただ単に高次診療機能を有する病院というステータスを誇示するためのものとして,高額先進医療機器を考えるならば,早晩病院全体の足を引っ張るような負担にしかならないことは目に見えており,診療報酬として今後削減の方向にあっても「うま味」のあるものとなる見込みは乏しい.
 上に述べた「従来とは異なる病院経営理念」による判断と対策とは,まさにこの難問に答えるものでなければならず,当面の購入希望の医療機器が何故に必要なのか,有効な活用をどのようにして達成するか,機器による受益者数の増加が単なる煩雑に終わって収益性のある繁忙に結びつかないという矛盾に陥らないかを検証しなければならない.経営努力という成果を単にマンパワーの集積としてみる経営理念は,もう古い過去のものととらえる新しい戦略が立てられなければ,石川啄木ならずとも「働けど働けど病院の暮らし楽にならず」の悲哀をみる.そこには従前どおりの朝は早くから夜まで外来,急患に追われ,昼食も自由にとれない労働(コスト)の割に収益(ベネフィット)につながらない公的病院の姿があり,ましてや高額医療機器が最大限に活用されるという環境にはなり難い.

グラフ

患者さん中心のふれ合いあふれる医療サービスを提供—島根県立中央病院

ページ範囲:P.185 - P.190

患者さん中心の病院
 中央玄関を入ると真正面に広がる「ふれあいホール」で,ボランティアたちがとまどう患者さんに優しく声をかけている.初めて来院した方であればホール横の総合受付を案内,再来の方であれば,自動再来受付機での受付を手伝う.ボランティアたちの親切な応対は,新病院に不案内な方,コンピュータ操作に不慣れな方などから好評である.
 各診療科受付前には,背もたれのあるゆったりとしたいすを設置.また壁に沿った手すり,車いす対応の電話ボックスを配置し,バス停やタクシー乗り場を病院玄関付近に設置するなどバリアフリーを実現.島根県は全国一の長寿県であることから,高齢者や障害者にやさしく,安全で快適な環境づくりを行った.また,屋外には緑豊かな「なごやか庭園」,「いこいの小径」を設け,癒しの環境を創造した.

HOSPITAL INDEX

感染症指定医療機関・3

ページ範囲:P.192 - P.192

特別寄稿 実践から病院情報システムの功罪とそのあり方を考える

3.山で潮干狩りをしないためには(その2)

著者: 田原孝 ,   日月裕

ページ範囲:P.230 - P.233

開発組織と意思決定,その後の問題
 日本の病院,特に国立,公立,公的病院などは大学医局の影響が強いため診療科の独立性が強い.また,国立,公立,公的病院は官僚機構の影響も強く,事務部門,薬剤部門,看護部門などの独立性も強く横の連絡が少ない.そのため,科内,部門内のみの定型作業に関しては効率よく決定や実行が可能であるが,科や部門を超えた決定,実行については非常に不得手であり,かつ困難である.
 オーダリングシステムを代表とする医療情報システムは多数の部門が関与する横割りのシステムである.そのため,その開発は縦割りの既存の組織内では難しい.

病院管理フォーラム Hospital Administratorへの道 part 2・3

真のadministratorとは?

著者: 島森万二

ページ範囲:P.234 - P.235

 医療法人金澤会の概況
 医療法人金澤会の前身は,現理事長の実父であり前理事長である故金澤幸一が昭和21年8月に開院した無床診療所の金澤医院である.当初は終戦直後であり,結核なども多くスクーターで往診をしていた大変な時代であったと聞いている.その後昭和32年8月に医療法人を設立し,金澤病院と名称を改めた.
 現在の所在地に金澤病院の分院として青磁野病院をオープンしたのが,昭和37年のことであった.その時の診療科は内科がメインで結核も取り扱い,地域に根ざした医療をモットーに励まれたと聞いている.

経営管理—職員活性化の歩み・6

全員参加の部会活動が生み出したもの

著者: 穐山芳弘

ページ範囲:P.238 - P.239

 1992年12月,院長より全員参加による病院健全経営推進8部会の設置が発表され,「日常性に埋没していた意識を覚醒させ,病院理念の実現に向けて全職員が一丸となって部会活動に取り組んで欲しい」との指示があった.
 それまで,病院運営システムを再構築するための会議は幾度となく開かれていたが,すべての職員が共通の問題意識を持つまでには至らなかった.しかし,この部会の発足によって,嘱託・臨時・パート職員も含めた全職員が,上下関係や部署の棚にとらわれず意見を交換し,行動する場が初めて提供されたわけである.そして,与えられた命題に向かい積極的に活動を開始することになった.その原則は「市民が安心して暮らせ,心の支えとなる病院に」という病院基本理念のもと,「変わらなきゃ!!」を実践することであった.

リスクマネジメントの実践・8

八尾病院のリスクマネジメントの取り組み(3)—院内のシステムづくりとインフラの整備・2

著者: 森功

ページ範囲:P.240 - P.242

 危機管理の三つのステップ
 1)体質改善
 危機管理のステップとしては三つの段階が考えられる.ファーストステップは体質改善期である.体質改善は,職員の意識改革であって,現実にわれわれが医事紛争の嵐の中にあり,なおかつ医療事故多発の海の中で医療を行っているという現状を認識し,それを改善しない限りは自分たちが理念として謳っている「人間愛に基づいて最大の努力で最良の医療を行う」ことが不可能であることを皆で確認しあうことである.従来,チーム医療を実践することは困難であったが,幸いなことに若い世代には職種間のわだかまりが少なく,比較的容易になってきている.
 当院では,職員更衣室の前室として広いラウンジを設けている.この場で日常的な団欒が行われ,金曜日の夕方には「サンダウナー」という居酒屋が開かれる.その場で医師をはじめ多職種の職員が理事者も交えて飲み,かつ語り合う姿が見られる.前述の多職種が参加する横断的な委員会活動(感染防止,教育,地域交流,薬事,倫理など)とあいまってチーム意識形成に役立っている.さらに大切なことは,医師の診療責任と看護の療養責任の存在を組織全体で認識することである.医師は個々の診療工程を図1のようなステップで設計管理しその責任を負う.

病院管理フオーラム 看護管理・24

看護管理者の意識変革とチーム医療—介護保険導入を視野に入れての取り組み(1)

著者: 柴田レイ子 ,   折原威男

ページ範囲:P.236 - P.237

 平成10年4月の診療報酬改定により,同年10月から一般病棟の看護類型新看護3:1,3.5:1に対しても平均在院日数の定めが導入された.このことを,施設で行う医療において単に要員数の充足だけではなく医療の質が求められてきたと考えた.これはまた,医療費削減のために一般病棟から社会的入院をなくし,療養型病床群へ転換させるための経済誘導であることは明らかである.
 一般的には,看護職員が多ければ平均在院日数は減少する,といわれている.もちろん看護職員が提供する看護サービスが良質であることは不可欠である.OECD (Organization for Economic Cooperation and Development)加盟諸国の急性期病床の標準平均在院日数と比較して,日本の病院は2倍以上である.患者1人当たりの日本の病院職員数はあまりにも少なく,職員数が1.15,看護職数0.53(OECD 26か国平均はそれぞれ職員数2.47,看護職0.95)で最低である.アメリカの急性期病院と比較すると約4分の1である.健康保険法上の必要要員数では,看護職員は有給休暇などを取得することも,研修することもできない.勤務予定表を作成することに看護管理者は多大な苦労をしているのが現実である.

病院ボランティアの提案—東札幌病院・9

視覚からの癒し・3—渡り廊下はミニギャラリー

著者: 斉藤悦子 ,   石垣靖子

ページ範囲:P.243 - P.243

 当院はM棟(main)とA棟(annex)に分かれており,1階の連絡通路で二つの棟がつながっている.この連絡通路は平成6年頃からボランティアのアイディアで常設のミニギャラリーとして空間の有効活用がなされるようになった.
 最初は当院の患者Sさんの写真展がきっかけだった.趣味で写真を撮っていたSさんは,毎月入れ替えをしながら写真で季節の移り変わりを伝え,時には動物たちの可愛らしいショットがあったりして思わず足を止めてしまう人もいた.2年間続いたSさんの写真展の後は,1月単位でボランティアの絵手紙や,手作りのポストカード,そしてジグソーパズルや写真の展示などが続いていた.その空間の一部には毎月継続している川柳の会の作品も展示されているので,二つの棟の行き来は結構お楽しみ街道になっている.

Principle 病院経営・15

部門別原価計算の必要性(2)

著者: 谷田一久

ページ範囲:P.244 - P.245

 部門設定
 部門別原価計算や部門別損益計算を行うに当たって,最も重要であると思われるステップの一つが部門の設定である.部門の設定いかんによって,部門別損益計算はその有効性を大きく左右されるからである.
 コスト計算の単位をいかに設定するか.筆者は職種別と疾病別(結果として患者別)の二つを推奨している.前稿で述べたところであるが,価格戦略に有用な情報を提供する商品別のコスト計算と,コスト管理を旨とする部門別原価計算という製造業の考え方を病院に当てはめると,疾病別コスト計算と職種別損益計算ということになるのである.

連載 事例による医療監視・指導・3

定期の立ち入り検査(1)—検査の留意点

著者: 桜山豊夫

ページ範囲:P.246 - P.247

 医療監視の話も3回目になりました.定例の立ち入り検査についてもう少し話題を続けましょう.定例の立ち入り検査の際の書類の検査を中心に,主なものについて検査の留意点を概説します.

アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第65回

市立豊中病院

著者: 野中純一

ページ範囲:P.252 - P.256

計画上の目標・コンセプト
 市立豊中病院(写真1)は,昭和19(1944)年3月に創立され,昭和29(1954)年7月に阪急宝塚線豊中駅前に開院以来,約半世紀余に及び地域医療を担ってきたが,建物の老朽化・狭隘化が著しく,また,近年の複雑・多様化する医療需要や疾病構造の変化・医療技術の急速な進歩に対応が困難になったため,1)患者の立場に立った心温まる病院を目指す.2)医療の専門化に対応するとともに,総合医療の中心としての高機能を持った地域住民のための病院を目指す.3)地域医療機関との連携を密にし予防医学にも取り組み,市民の健康管理と疾病の早期発見に努める.4)高齢社会に対応する医療とともに,社会復帰を目指した医療システムの確立に努める.5)開かれた病院として,地域住民や医療関係者の研修・生涯教育の充実に努める.
 以上5項目の基本理念をもとに,心温かな信頼される病院を整備することとなった.

医療の政策評価・2

評価枠組みについて

著者: 田村誠

ページ範囲:P.257 - P.262

 前回は,政策評価をめぐる状況を概観し,さらに,基本的な概念・用語の定義をした.
 今回は,本連載で論じていく医療の政策評価の基本的な枠組みについて整理したい.

院内感染対策・8

東京大学医学部附属病院分院の院内感染対策—4.病院規模によるMRSA院内感染モデル

著者: 谷中淑光 ,   津坂奈穂 ,   山本健二

ページ範囲:P.263 - P.265

 現在どの都市においても,大規模な商店が郊外にできている.一方で都心の古い街並みにあった小さな商店は,消えていきつつある.この現象は,どうして起こるのだろうか.
 都市計画の専門家ではない筆者は,十分な答えを用意していない.ただ想像することはできる.郊外の大規模な商店のほうが,交通網が整備され買い物に行きやすい.商品を納入するのに高速道路から搬入するのが容易である.大量に流通させるため商品単価が安くなり,経営者にとっても消費者にとっても経済的に有利である.一方,中・小規模の商店にとってはその正反対となる.交通は渋滞し道路は狭い,駐車場は不足する.利用客数も商品の数も多くはないため,必然的に商品単価は上がる.

医療従事者のための医療倫理学入門

3.医師—患者関係

著者: 大西基喜 ,   浅井篤 ,   永田志津子 ,   新保卓郎 ,   福井次矢

ページ範囲:P.248 - P.250

〔ケース〕
 T氏は53歳,男性,会社役員である.約1年前に昇進してから仕事が忙しくなり,睡眠時間が十分取れなくなった.それとともに腰痛,肩こり,頭痛などがよく生ずるようになったという.3日前からまた強い後頭部痛があり,今日は和らいできたが仕事が休めたので来院した.頭部のCT検査をして欲しいとのことである.N医師は彼を診察し,総合的に筋緊張性の頭痛と診断した.脳の病変からくる頭痛とは全く考えられず,CT検査は診断には無益であると説明したが,せっかく来たので検査をぜひやって欲しいと繰り返し希望している.N医師は,「またか」と心の内で嘆息した.最近,脳腫瘍の患者のドラマが視聴者に受けていて,この種の要求が増えているのだった.

癒しの環境

医療現場での白衣の意義

著者: 谷風三郎

ページ範囲:P.251 - P.251

 一般的に医師,看護婦は白衣(白色ばかりではないがここでは一応白衣とさせていただく)が貸与されており,着用するのがある程度義務化されている.
 では,白衣は何のために着用が必要なのであろうか.医学の歴史書を見ると19世紀までは医師が白衣またはそれに準じたガウンなどを着用している絵画は少なく,アメリカの画家のEakinsの描く有名なTheGross Clinic (1875)ではフロックコート様のむしろフォーマルな服装で手術を行っていることからも伺い知ることができる.

データファイル

平成10年医療施設(動態)調査・病院報告の概況—1.医療施設調査結果の概要/医療法等の一部を改正する法律案要綱

ページ範囲:P.266 - P.271

 1.施設数・病床数
 平成10年10月1日現在における全国の医療施設総数は,163,640施設で,そのうち「休止・1年以上休診中」の施設を除いた活動中の施設は161,540施設(医療施設総数の98.7%)であり,以下の内容は,その「活動中の施設」について取りまとめたものである.
 なお,比較に当たっては静態調査(平成8年10月1日現在)および動態調査(平成7年10月1日現在および平成9年10月1日現在)の結果を適宜用いている.

基本情報

病院

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1383

印刷版ISSN 0385-2377

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