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文献詳細

雑誌文献

病院59巻4号

2000年04月発行

文献概要

特集 介護保険と看護

急性期病院におけるケアマネジメント

著者: 山田ゆかり12

所属機関: 1慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室 2元:(財)ダイヤ高齢社会研究財団

ページ範囲:P.301 - P.303

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 介護保険の導入は急性期病院の看護職にとって大きな関心事でないことが多い.しかし急性期病院の現状に目を転ずれば,病院経営上の必要性から在院日数短縮が急務である一方で,入院が長期化しやすい高齢患者が今後も増えていくという課題に直面している.
 高齢者の在院日数が長い原因は,糖尿病や高血圧症などの疾患の有病率が高いため,入院中の併発症を起こしやすいことのほか,病状が回復しても機能障害が残り,介護の必要性のために退院が延びることが上げられる.このように入院が長期化しやすい高齢者に対し,在院日数短縮の圧力の中で質を維持した入院診療を提供するには,クリティカルパスの導入などによる診療の工程管理1)の他に,地域の介護サービス事業者との密接な連携が不可欠である.このようなネットワークを構築することにより,病院側は急性期医療終了時の高齢者の受け皿を確保することができ,同時に介護サービス事業者は急性増悪時の受け入れ先を確保することができる2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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