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特集 消費者(患者)の声/ニーズの吸収
アメリカ医療における医療消費者運動
著者: 上原鳴夫1
所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科社会医学講座国際保健学分野
ページ範囲:P.580 - P.587
文献購入ページに移動「患者本位の医療」が大きな潮流になったのには様々な理由があるが,特に重要なのは,技術革新に伴って「医療」の実態が大きく様変わりしたことと,健康と医療に主体的にかかわろうとする市民社会の活動があったことだろう.例えば,患者の権利運動,(消費者運動の一環としての)医療消費者運動,その他の様々な市民ボランティア活動などが,医療に患者と市民の声を持ち込むことに貢献してきた.これらの運動はテーマや目標は異なるが,いずれも「オートノミー(自律性)の尊重」と「医療における情報開示」を実現しようとした点で共通していた.
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