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病院管理フォーラム Hospital Administratorへの道 part 2・7
QCサークル活動によるCS向上
著者: 北島政憲1
所属機関: 1医療法人宝生会PL病院
ページ範囲:P.614 - P.616
文献購入ページに移動 日本の病院とQCサークル活動とのかかわりは,企業系病院での取り組み以来20年以上の歴史を有している.しかし,製造業における「品質管理」の考え方を「人」を相手にする医療に応用するには無理があるとの意見に代表される(医師を中心にした)反発の声を前に,「医療の質」を改善するための手法として全面的な認知を得るには至っていない.
そんな中,当院では1987年度にQCサークル活動を導入して以来,現在まで13年間にわたって活動を継続してきた.最近,「医療の質」に対する関心が高まるとともに,病院でのQCサークル活動も広がりをみせ,国内でも100近い病院において取り組まれるようになってきた.しかしながら,日本の医療の実態は,病院が提供する「医療の質」の定義においてすら統一したものがなく,医療の質を測定する基準となるべき数値も比較すべき対象も(公的には)ないほど整備が遅れている.個人的見解としては,病院で行われる業務はすべて「医療」を構成するものと考えるが,データを重視するQC的思考法が医療の質改善のために有効であることを証明するために,一日も早く医療の質の定義が確立し,測定と比較が可能な統一的な数値データとして整備されることを期待するものである.
そんな中,当院では1987年度にQCサークル活動を導入して以来,現在まで13年間にわたって活動を継続してきた.最近,「医療の質」に対する関心が高まるとともに,病院でのQCサークル活動も広がりをみせ,国内でも100近い病院において取り組まれるようになってきた.しかしながら,日本の医療の実態は,病院が提供する「医療の質」の定義においてすら統一したものがなく,医療の質を測定する基準となるべき数値も比較すべき対象も(公的には)ないほど整備が遅れている.個人的見解としては,病院で行われる業務はすべて「医療」を構成するものと考えるが,データを重視するQC的思考法が医療の質改善のために有効であることを証明するために,一日も早く医療の質の定義が確立し,測定と比較が可能な統一的な数値データとして整備されることを期待するものである.
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