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病院ボランティアの提案—東札幌病院・14
患者の生活空間を快適に・3—癌治療後の生活の不自由さを支える
著者: 斉藤悦子1 石垣靖子2
所属機関: 1東札幌病院 2東札幌病院看護部
ページ範囲:P.711 - P.711
文献購入ページに移動大腸癌患者の増加とともに,最近は人工肛門(ストーマ)による排泄を余儀なくされている人は珍しくなくなった.しかし,ほとんどの患者はストーマを受け入れるまでに様々な心身の困難に遭遇している.
平成9年初夏,まだ40歳代の女性患者Aさんは,他院で大腸癌の手術を受けストーマを造った状態で転院された.若さもあってAさんはストーマをまだ受け入れられず,手入れもぎこちない状況だった.ナースたちはAさんをサポートするためにいろいろな工夫をした.例えばパウチにたまる排泄物が気にならないようにとガーゼで覆う工夫をしたが,動くたびに落ちてしまう.Aさんはそんなナースの期待に応えようと行動を制限するようになってしまった.
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