病院6巻1号

1952年01月発行

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編集後記 フリーアクセス

著者： 編者

所属機関：

ページ範囲：P.54 - P.54

　明けまてしおめでとう存じます。読者各位も今年は又格別な正月氣分を味わつて居られることでせう。地球上には，2大氣流のためにまだ暗雲晴れやらぬものがありますが，かすかな日ざしも見えない譯ではなく，何となく氣樂な氣持で新しい活氣に滿ちて居られることと想像します。この氣持をその儘，今年も明るい病院の建設に頑張りませう。
　本誌は，日本に於ける病院問題のバロメーターだと自負しています。ここ2,3年に於ける我が國の病院研究は頗るめざましいものでした。1日も早く世界のレベルに追いつこうと吾々は夢中で走りつゞけて來ました。「病院」も次々と新しいテーマに食いついて，些か食べ散らした觀なきにしも非ずですが，幸い下痢もせず3年目を迎えました。赤兒も3年經てば3つとやら，日本の病院もそろそろ國情に相應しい獨創的な味を出したいものです。「病院」でも，食べ殘した所を拾い乍ら，或方向への集約を，今年は心がけたいと念じています。