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專門職業としての醫療社會事業
著者: 松尾友重1
所属機関: 1大阪社會事業短期大學
ページ範囲:P.12 - P.16
文献購入ページに移動 近代的な醫療機關はなんらかの意味において社會事業的な,廣い意味でいえば社會福祉的な施設を必要としている。それは國民生活がその經濟的な基盤において,きわめて脆弱であり,醫療費の負擔がたちまち生存を危うくするというところにも理由がある。(社會保險あるいは醫療扶助の取扱い)また技術的にも實際の治療にあたつて,疾病または傷害にたいする外科的内科的な處置のみでは,完全な治療が行いがたく,醫師が患者を治療するために,患者のもつている社會的精神的な問題を理解し,考慮しなければならないという考えかたは醫學においても,けつして新しい問題ではなく,進歩的な醫師,あるいは病院管理者はケースワークが醫學の研究治療に對して非常な貢献をなすものであることに氣附いたのは相當に昔のことである。(ケースーワーカーの採用)。さらに治療面以外の問題つまり病院の合理的經營あるいは組織というような面に關しても,社會事業技術の一つであるコンミユニテイ・オーガニゼーシヨンCommunity Organizationの應用が期待されていいわけであり,(オーガナイザーの採用)せまい意味の社會事業からはなれて病院内における患者あるいわ附添人にたいするサービスを受けもつという意味においての施設が必要である。(病院内における無料奉仕)
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