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病院管理フォーラム 看護管理=病院のDON・10
職場内ストレスマネジメント
著者: 小山秀夫1
所属機関: 1国立医療・病院管理研究所医療経済研究部
ページ範囲:P.898 - P.899
文献購入ページに移動 ⦿職務満足とストレス
1950年代,心理学者のハーズバーグは,職務満足要因として「仕事の達成感」,「同僚や上司からの承認」,「やりがいのある仕事」,「業務上の責任」,「昇進や自らの成長」があり,逆に職務不満足要因には,「組織の方針や経営」,「管理者の質」,「給与や労働条件」,「職場内の人間関係」があることを明らかにした.前者は「動機づけ要因」,後者は「衛生要因」と名づけた.職務満足要因は積極的職務態度に影響し,職務不満足要因は欠乏すれば不満につながるが,充足しても積極的職務態度に効果を持たないことを意味する.
ハーズバーグに端を発する一連の研究は,心理学や経営学ではあまりに有名であるが,彼らの調査対象に看護婦が含まれていたことは重要であろう.なぜならば,職務満足とストレスは背中合わせの存在であり,看護職にとって職務不満足要因は,ストレス要因そのものであるからである.こうなると,院内の職務不満足要因を徹底的に解消することが院内のストレスを少なくすることになる.
1950年代,心理学者のハーズバーグは,職務満足要因として「仕事の達成感」,「同僚や上司からの承認」,「やりがいのある仕事」,「業務上の責任」,「昇進や自らの成長」があり,逆に職務不満足要因には,「組織の方針や経営」,「管理者の質」,「給与や労働条件」,「職場内の人間関係」があることを明らかにした.前者は「動機づけ要因」,後者は「衛生要因」と名づけた.職務満足要因は積極的職務態度に影響し,職務不満足要因は欠乏すれば不満につながるが,充足しても積極的職務態度に効果を持たないことを意味する.
ハーズバーグに端を発する一連の研究は,心理学や経営学ではあまりに有名であるが,彼らの調査対象に看護婦が含まれていたことは重要であろう.なぜならば,職務満足とストレスは背中合わせの存在であり,看護職にとって職務不満足要因は,ストレス要因そのものであるからである.こうなると,院内の職務不満足要因を徹底的に解消することが院内のストレスを少なくすることになる.
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