文献詳細
連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第75回
介護保険施設3題
文献概要
介護老人保健施設は入所期限が限られた一時的な入居施設としてスタートしたが,現実にはそこで数か月にも及ぶ生活がある.介護保険が導入されて特別養護老人ホームとの境界はより不明快になったともいえよう.こうした状況は,生活を重要な計画・設計条件としてとらえることに結びつく.
さて,近年の高齢者生活施設で大きな話題はユニット化であろう.数十人をひとまとめにした一括処遇でなく,数人を単位とするユニットを生活の基盤として,コミュニティを形成しながら日々の生活をより日常に近いものとして感じてもらえるような試みである.建築空間としてもこのユニット生活を支えるようなクラスター型(房状)の構造が普及している.
さて,近年の高齢者生活施設で大きな話題はユニット化であろう.数十人をひとまとめにした一括処遇でなく,数人を単位とするユニットを生活の基盤として,コミュニティを形成しながら日々の生活をより日常に近いものとして感じてもらえるような試みである.建築空間としてもこのユニット生活を支えるようなクラスター型(房状)の構造が普及している.
掲載誌情報