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連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第76回
川崎市立川崎病院
著者: 来野炎1
所属機関: 1株式会社日本設計第4建築設計群
ページ範囲:P.269 - P.274
文献購入ページに移動 市立川崎病院は昭和11年,病床数100床弱の伝染病院として開院し,以来昭和20年の総合病院化後も成長を続け,昭和56年に現在の病床数である733床を持つに至った.この都市型大規模総合病院は川崎市の南部地区一帯を診療圏とし,基本設計の始まった平成5年以降は,1日の平均外来者数が1,500人を超える基幹病院として機能していた.
改築前の本病院は建設年次の異なる大小の棟に各機能が分散しており,施設の老朽化とともに機能配置のわかりにくさが問題となっていた.現行機能を縮小・中断せずに施設を全面的に建替えるには,部分的に新築・移転・解体を繰り返す段階整備案が一般的である.しかし,本計画では敷地に余裕がないこともあり,工期の短縮と明確な部門構成の実現に向け,既存病棟の上部に新棟を張り出すメガストラクチャー構造を採用した計画を行った.
改築前の本病院は建設年次の異なる大小の棟に各機能が分散しており,施設の老朽化とともに機能配置のわかりにくさが問題となっていた.現行機能を縮小・中断せずに施設を全面的に建替えるには,部分的に新築・移転・解体を繰り返す段階整備案が一般的である.しかし,本計画では敷地に余裕がないこともあり,工期の短縮と明確な部門構成の実現に向け,既存病棟の上部に新棟を張り出すメガストラクチャー構造を採用した計画を行った.
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