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雑誌目次

雑誌文献

病院60巻7号

2001年07月発行

雑誌目次

特集 病院の医療情報発信

医療における広報と広告—今後の医療情報提供に期待すること

著者: 瀬川至朗

ページ範囲:P.582 - P.586

 新聞社の科学記者として,医療の問題を取材してきて,もう20年近くになる.脳死者からの臓器移植や生命科学など最先端分野が多いが,それでも,1990年代半ばには,毎日新聞科学面で「シリーズ大学病院」を掲載し,よい意味でも悪い意味でも,日本の医療の中核にある大学病院という存在を多角的に取材したことがある(このシリーズは現在,新潮文庫の「大学病院ってなんだ」として出版されている).
 そんな経験もあり,研究本位,閉鎖性,パターナリズム(父権主義)——などという言葉に象徴されるように,日本の医療が患者本位になっていないことを痛感するようになった.5年前にはワシントン特派員として赴任,丸4年間,米国の現場に触れる機会を得て,その印象をますます強くした.よく言われるように,米国は医師と患者の関係が対等で,医療行為をめぐる訴訟も非常に多い.ただ,その一方で,患者を大切にしなければ病院経営が成り立たないという意識も強,患者に向けた医療情報の発信に努力しているように感じた.米国滞在中は,わが家にも,総合病院から診療科などを案内したダイレクトメールがよく届いていた.

【座談会】医療に関する望ましい医療情報提供のあり方

著者: 長谷川友紀 ,   野中博 ,   見城美枝子 ,   河北博文

ページ範囲:P.587 - P.594

 河北(司会) 昨年12月の第4次医療法改正の中で医業,あるいは歯科医業,病院,診療所の広告のあり方も改正になり,例えば財団法人日本医療機能評価機構の評価結果を広告できるようになりました.私は,医療機関自らが地域の中でパブリック・リレーションズを確立すること,つまり自分たちの理念,考え方,実際の活動を地域に浸透させていくことが必要だろうと思うのですが,いまだに広告規制の名のもとに広告が制限されており,医療に関しては情報が極めて不十分だろうと考えています.本日はこのことを前提にしてこ議論いただきたいと思います.
 最初に,医療の質とは「必要な医療が適切に得られること」だというのが私の一つの結論です.「必要な医療」とは誰がどう決定していくのか,「適切に」とは,今までのように「あなたは専門家ではないのだから黙って私の言うことを聞きなさい」,「先生にすべてをお任せします」ということではないわけです.それから「得られる」とは,与えられることではなく自分が得るということがヒントになるだろうと思います.

財団法人日本医療機能評価機構の情報戦略

著者: 滝沢良明

ページ範囲:P.595 - P.599

病院機能評価事業の現況
 財団法人日本医療機能評価機構が行う病院機能評価事業は,1997年に本格稼働を開始してから5年目に入っている.運用調査(feasibility study)期間の2年間を含めると7年目を迎えたことになる.2001年5月18日時点における病院機能評価事業の現況は表に示すとおりである.病院機能評価の受審申請率,つまり,「手上げ率」であるが,各都道府県によってばらつきはあるものの,10%を超える地域が出てきている.できるだけ早い時期に申請率の全国平均を10%以上にし,病院機能評価事業の定着を確固たるものにするには,まず,多くの病院に評価機構の事業趣旨について理解をしていただくことが必要であり,そのためにはどのようなことをしてきたか,どのような考え方を持っているのか,また,今後どのようなことを計画しているのかについて,広報や情報提供の視点から述べてみたい.

わが病院の医療情報発信とホームページの活用戦略

著者: 神野正博

ページ範囲:P.600 - P.604

 情報開示の流れは,あらゆる業界・組織に押し寄せようとしている.特に大企業においては,請求があってからの開示というよりはむしろ,業績を積極的にディスクローズすることで投資家の国際的な評価(格付け)に直結させていることは周知の事実である.さらに,そこではIT(information technology)の進展により,誰でも閲覧可能で,しかも検索性を備えたデジタル情報として公開される傾向にある.医療機関においても,この流れは避けられるものではなく,より積極的な情報の発信が地域住民から支持される医療機関づくりに寄与することは間違いのないことであろう.
 折しも,本年3月から施行された第4次医療法においても医療機関の広告規制が緩和された(表1).しかしそこでは,戦略のない広告は単なる自己満足にしか過ぎず,なんら医療機関の評価につがらないように思われてならない.

医療NPO・患者会が医療情報に望むこと―あけぼの会/国際多発性硬化症支援基金日本支部MSキャビン/財団法人がんの子供を守る会/社団法人日本オストミー協会/社団法人日本糖尿病協会/全国膠原病友の会/特定非営利活動法人医薬ビジランスセンター(通称:NPOJIP=エヌ・ピー・オー・ジップ)/脳卒中者友の会「あけぼの会」

著者: 菊池弘美 ,   中田郷子 ,   池田文子 ,   佐藤五郎 ,   岡あつ子 ,   畠澤千代子 ,   坂口啓子 ,   稲原穣二

ページ範囲:P.605 - P.608

1)東京本部事務局 〠 153−0043 東京都目黒区東山3−1−4−701 ☎ 03−3792−1204 Fax 03−3792−1533 URL http://www.angelne.jp/~akebono/2)会長 ワット隆子(わっと たかこ)3)会員3,600名 賛同会員80名4)県支部数33

【資料】医療広告規制緩和のポイント—(平成13年4月,厚生労働省ホームページより)

著者: 中田郷子

ページ範囲:P.609 - P.612

1.広告規制の概要
1)基本的な考え方●医療に関する広告については,利用者保護の観点から,次のような考え方に基づき,限定的に認められた事項以外は原則として広告が禁止されています.
 ①医療は人の生命・身体にかかわるサービスであり,不当な広告により見る側が誘引され,不適当なサービスを受けた場合の被害は,他の分野に比べ著しい.

グラフ

「安心して死ねる」町づくりの中核として—国民健康保険琴海町立病院(長崎県)

ページ範囲:P.569 - P.574

 長崎県琴海町では保健・医療・福祉のネットワーク化を図り,「安心して死ねる町づくり」運動を展開してきた.この活動の中核的役割を担ってきた国民健康保険琴海町立病院(森俊介院長)が昨年11月,海岸近くの平地に新築移転された.
 琴海町は西彼杵半島の中央,大村湾に面した人口約1万2千人の町である.10年前には農家が約4割を占める農村地帯であったが,近年の産業.経済構造の変貌により長崎市のベッドタウン化も進み,都市近郊型の農漁村へと変わりつつある.

HOSPITAL INDEX

高度先進医療医療機関・4

ページ範囲:P.576 - P.576

特別寄稿

臨床医の立場からみた公立病院の理念・1

著者: 遠藤和郎

ページ範囲:P.613 - P.617

 初めに,読者の方々にお断りしなければならないことがあります.筆者は卒後15年目,公務員医師生活11年目の医師です.民間病院では,40歳台の院長はそれほど珍しくない昨今だが,公務員の筆者は,医長という肩書きはついたが管理職ではない.一般に「病院の理念」についての著作は病院長または事務部長によるものが多い.なぜ,筆者が理念について語ることになったかは本文に譲るとして,管理職の責務,苦労,そして真の喜びを実体験していない者の著述であることを述べておく必要がある.したがって,諸先輩方からはご批判をいただくことが少なからずあることを承知の上で書かせていただいた.しかし現在管理職に就いている皆さんも,10年あるいは20年前は多くの時間を臨床現場に費やしていた方々であろう.その時の感覚を,もう一度思い起こしていただければ幸いである.

「複合体」経営病院の分析試案・2

著者: 高橋紘一

ページ範囲:P.625 - P.628

(6月号より続く)
従業員数と病床数
1.従業員数
 従業員数は,『日本の会社』に掲載されている数値である.しかし,常勤なのかパートも入っているのか,パートも入った常勤換算なのか,期末の数値なのか,期間平均の数値なのか,全く不明であるが,それを承知で利用せざるをえなかった.
 従業員数の上位20位は表8である.第1位は徳洲会グループ複合の6,715人,第2位は上尾中央医科グループの3,584人,第3位は板橋中央医科グループの3,560人,第4位は戸田中央医科グループの2,404人である.

特別座談会

回復期リハビリテーション病棟市におけるインフォームドコンセント

著者: 大田仁史

ページ範囲:P.618 - P.624

茨城県立医療大学附属病院はリハビリテーション(以下,リハ)医療を中心とした120床の病院で,昨年10月,45床が回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期リハ病棟)の承認を得た.回復期リハ病棟では「リハビリテーション総合実施計画書」により患者および家族への説明が求められている.4か月の経過を踏まえ,回復期リハ病棟での運営とインフォームドコンセントのあり方などを話し合っていただいた.出席者は回復期リハビリテーション病棟スタッフ(Y医師,A看護婦長,B看護婦,C看護婦,D理学療法士,E理学療法士,F作業療法士)およびアドバイザーとしてI医師,S作業療法士,進行は大田仁史院長(平成13年2月13日,茨城県土浦市内にて)

病院管理フォーラム Hospital Administratorへの道 part3・7

病院管理者の原点(The Origin of The Hospital Administrator)

著者: 岩崎公平

ページ範囲:P.630 - P.631

 事務長,事務部長と称される病院管理者の役割責任は近年ますます重くなってきている.近年の診療報酬改定は支払い側と診療側で折り合いがつかず,改定時期間際にならないと決定しないので,短期間でその情報収集と分析をしなければならない.医業収益の鈍化する一方では医療保険と介護保険との関連も見据えながら,中長期的な病院計画を立案し,設備投資や病院建て替えをいつ打って出るか日々頭を悩ませている.
 本シリーズではこれまで各著者がかなり高いレベルでの病院管理者論を述べているように見受けられるが,本稿では原点に戻って病院管理者像を述べる.

看護管理=病院のDON・7

看護部門の組織文化

著者: 小山秀夫

ページ範囲:P.632 - P.633

組織文化とリーダーシップ
 病院を訪問したり,病院職員と話し合っていると,人間に個性があるように,各病院やその病院の看護部門にも固有の個性があるように思う.このような個性を一般企業では社風と呼んだり組織文化といったりするが,要するに組織構成員の思考,感情,行動に共通点があるということを意味している.この場合「文化」という言葉は,組織全体や周囲の環境を組織に所属する人々がどのようにどうみるか,感じているかとか,何が問題で,どのように対応するかといったことである.つまり,ある特定のグループが,組織内外の各種問題に対処するために学習し,作られ,発見され,または発展させられたパターンと考えてもよい.このパターンは,組織内で上から下へ繰り返し教え込まれることにより,組織文化を形成することになる.
 病院や特定の組織には,理念や目的あるいは方針というものが存在するのが普通だが,組織文化はこのようなある種の仮定を作り出す原則にもなるし,外部の変化に組織がどのように対応するかといったことを決定し,実行する原動力になる.それゆえ,組織である病院やその組織の一部である看護部門を理解しようとした場合,どのような組織文化が醸成されているかを理解することが必要なように思う.ただ,組織文化の問題を取り扱う場合,注意しなくてはならないのは,その文化のよしあしとか,強さやもろさという二者択一的な判断は無用な混乱をきたす恐れがあるということである.なぜならば,国や一定のコミュニティの文化を理解する場合,それがよいか悪いかとか,強いか弱いかが問われるのではなく,その組織構成員の思考,感情,行動にどのような共通点があるのかということを確認することが必要だからである.

連載 事例による医療監視・指導・18

薬事法関連の違反(2)

著者: 桜山豊夫

ページ範囲:P.634 - P.635

 病院,診療所など医療機関が直接的に薬事法に違反するということはまれです.しかし前号でご紹介したようなケースもありますので,読者の皆様には多少の薬事法の知識もお持ちいただきたいと思います.

アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第81回

NTT東日本関東病院

著者: 島谷聡

ページ範囲:P.648 - P.653

 NTT東日本関東病院は昭和27年日本電信電話公社の付属病院,関東逓信病院として開設された.その後,昭和60年の同公社の民営化により,日本電信電話株式会社の社内病院に移行,昭和62年には,保険医療機関の指定を受け一般開放された.
 同院は外来・検査・共通事務部門の置かれた診療棟と精神科病棟以外の多くの棟が,建築後40余年を経過しており,建築.設備の経年劣化が問題となっていた.そして平成6年,高度先駆的医療の提供と快適な医療環境の形成,効率的・効果的運営による運営基盤の確立を図ることを目指し,建て替えの検討.審議がなされ,建て替え計画が決定された.

ボランティア:住民に支えられて—諏訪中央病院・7

ボランティアの元祖デイケア創設—「かすみそう」の活動

著者: 田辺庚

ページ範囲:P.636 - P.636

 近年,医療の進歩とともに救命できる患者さんが増えてきました.その方々が退院後「生きていてよかった」と感じて生活しているだろうかという疑問を持ち,ボランティアが中心となり,重度の身体障害者を主体としたデイケアを1984年6月6日に開始しました.このようなデイケアは他に類を見ませんでしたが,ご家族の負担を少しでも軽くしたい,患者さんに喜んでいただきたいという単純な動機からスタートしました.
 その頃,茅野市社会福祉協議会主催のボランティア講座を受講した1〜2期生で,市のボランティアとして登録された方は63名いらっしゃいましたが,ボランティアの受け入れ先はどこにもありませんでした.

癒しの環境

あかはなの会(AKAHANA association)

著者: 村山広道

ページ範囲:P.637 - P.637

?ドクター・パッチ・アダムス来日
 1999年3月に公開されたハリウッド映画,『パッチ・アダムス』(ロビン・ウィリアムス主演)をご存じでしょうか.赤い付け鼻をトレードマークにして,道化師に扮する米国の医師の物語です.あるいは彼の著書1)を書店で見かけるかもしれません.2000年夏,カラフルな洋服を身にまとい,ロングヘアーの銀髪にブルーのメッシュを入れた,身長2メートルにも及ぶ初老の大男,パッチ・アダムス本人が来日したのです.
 来日に当たって,パッチ・アダムス招聘実行委員会が組織され,その学生ボランティア部としてインターネットを通じて全国の医系学生など日本中から50余名が集まり,スタッフ間の連絡用にメーリングリストを作りました.来日記念講演会では筆者たちもパッチにならって,カラフルな衣装とパッチワーク入りの白衣を身にまとい,舞台演出から会場整備に至るまでをサポートしました.

IT革命は病院医療をどう変えるか・6

電子カルテシステムを内包するペーパーレス統合情報システム(SHIMANE-IIMS)(2)—運用の実際とそのメリット,デメリット,将来

著者: 清水史郎 ,   沖一 ,   平田彰業 ,   瀬戸山元一 ,   中川正久

ページ範囲:P.638 - P.640

 社会のあらゆる分野で進行しているIT (情報技術)化の一方で,医療分野におけるIT化への取り組みは遅れている.総合病院あるいは大学病院においても,紙のカルテが使用され,判読不明の文字が記載されたり,判読困難な文字で指示が伝達され,指示伝票,レポートが書かれる.カルテや診療諸記録は日々検索,搬送,整理,保管を要する.病院によっては各科ごとにカルテがあり,各科ごとにレントゲンフィルムを保管するという施設すらある.情報の整合性は保てず,一人の患者に同じ薬が別々のところから投薬されたり,相矛盾する医療行為すら行われかねない.問題点はどこにあるのか.一人の患者を病院として把握し,診断し,治療するという病院医療の原点の問題である.少なくとも理念を同じくする一つの組織においては情報は共有化,一元化されていなければならない.電子カルテはそのためのツールである.紙文化はその簡便さゆえに,人類社会に定着してきた.しかし,手書きの原稿作成がワープロ機能に一新されたように,医療における紙使用も見直しの必要な時代である.本誌前号に続き,本稿ではSHIMANE (System of Hospitals for Integrated Management & Admin—istration by Network Environ—ment)—IIMS (lntegrated Intelligent Management System)運用の実際,メリット,デメリット,その課題・将来について記載する.

医療経営の総合的「質」の検討・7

建築設備は医療経営の質の重要な要素である—ファシリティマネジメントの必要性

著者: 槙孝悦

ページ範囲:P.641 - P.644

 医療経営の総合的「質」を検討する研究会にコンサルタントの立場から参加させていただく機会を得た.医療経営にかかわる質の要素が幅広い範囲で抽出され,熱意あふれる議論が行われてきたが,その質を改善するためのポイントになると判で押したように「人」に帰着してしまうという方向性に違和感を覚えた.なぜであろうか.
 医療の高度化に伴い,建築設備が医療経営に占める役割は質・量ともに増大したはずである.少なくとも一般病院(急性期)は装置産業であるという見解に異を唱える方は皆無であろう.しかし,これまで他の装置産業と同レベルで病院の建築設備について,サービスの効率性や質を高める観点から議論されてきた経緯はあったのだろうか.

医療従事者のための医療倫理学入門

18.終末期医療における倫理的決断(6)—自発的安楽死と医療従事者の良心的拒否について

著者: 浅井篤 ,   大西基喜 ,   福井次矢

ページ範囲:P.645 - P.647

 安楽死は本来「良い死」を意味する.しかし,医療倫理学・生命倫理学の領域では,患者の要請により,医師が致死量の薬物を患者に直接投与するなどして患者を積極的に死に至らしめること,つまり,自発的積極的安楽死(以下,自発的安楽死と記す)を意味することが多い.
 オランダでは現在,耐え難い苦痛に苛まれている患者が,十分に状況を理解した上で明確に死なせて欲しいと繰り返し要求し,かつ,2人の医師が,患者の苦痛は不可逆的で苦痛緩和のための手段が存在しないと判断した場合,医師が自発的安楽死を施行しても告訴されない制度を取っている.米国オレゴン州では医師による末期患者に対する自殺幇助が認められ,また,豪州北準州では1996年7月から1997年3月までの9か月間のみ,自発的安楽死と自殺幇助が合法的に行われ,4名の末期患者が自発的安楽死による死を選んだ.また,1990年代に行われた自発的安楽死に関する臨床研究は,幾つかの国の医師が違法にもかかわらず,実際に自発的安楽死を行っていることを示唆している1〜3)

データファイル・2

平成11年(1999)医療施設(動態,静態)調査・病院報告の結果の概要・2/病院機能評価認定証発行病院

ページ範囲:P.655 - P.661

3.病院の患者数(図1)
1)1日平均患者数
 1日平均在院患者数は1,395,721人で前年に比べ2,652人(0.2%)増加し,1日平均外来患者数は2,229,974人で31,835人(1.4%)増加している.

琉球弧から・7

ホームページはショーウインドウ

著者: 天願勇

ページ範囲:P.663 - P.663

□規制緩和
 今年から病院での広告規制が緩和された.医師の年齢,略歴,出身大学やこれまでの研修を受けた機関,勤務した病院や医療機関を広告できるようになったのである.
 一般の人々や患者が知りたいのは,医師個人の技術や臨床医としての実績を示す客観データと,「誠実で信頼できる人かどうか」だろう.

基本情報

病院

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1383

印刷版ISSN 0385-2377

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