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特集 徹底検証 診療報酬改定2002
医療の質の評価と診療報酬改定の流れ
著者: 伊賀六一1
所属機関: 1財団法人日本医療機能評価機構
ページ範囲:P.786 - P.790
文献購入ページに移動 医療費削減政策により存廃の危機感が高まる中,病院はその対策に苦慮する日々を送っている.一方,医療事故などをめぐって患者の選択性と安全の確保に応えるための診療の質が厳しく問われる社会環境にある.
こうした時代の流れの中で,本年4月に診療報酬の改定が施行された.財団法人日本医療機能評価機構にとって最大の関心事は,第1に新しく設定された診療報酬改定項目と当機構が問う医療機能の質とのかかわりについて検証すること.第2に,改定に際し緩和ケア病棟の入院料と悪性腫瘍患者の外来化学療法料金加算の適用条件として「日本医療機能評価機構の評価を受けていること」が明記されたことである.これらは病院の質と経営に直接影響を与えると同時に,今後の病院運営対策に示唆を与えることにもつながると思われる.
こうした時代の流れの中で,本年4月に診療報酬の改定が施行された.財団法人日本医療機能評価機構にとって最大の関心事は,第1に新しく設定された診療報酬改定項目と当機構が問う医療機能の質とのかかわりについて検証すること.第2に,改定に際し緩和ケア病棟の入院料と悪性腫瘍患者の外来化学療法料金加算の適用条件として「日本医療機能評価機構の評価を受けていること」が明記されたことである.これらは病院の質と経営に直接影響を与えると同時に,今後の病院運営対策に示唆を与えることにもつながると思われる.
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