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特集 院内機能の分散化の動き
院内の診療機能の分散化—物品管理の分散化
著者: 酒井順哉1
所属機関: 1名城大学大学院都市情報学研究科保健医療情報学
ページ範囲:P.887 - P.891
文献購入ページに移動近年,医療資材(医薬品,医療材料)の見直し,定期的な棚卸,医療資材物流管理システムの導入が実施されていない一般病床400床レベルの医療機関では,医療材料のデッドストック,期限切れ在庫の発生や医事請求漏れによって,少なくとも年間1億円以上のむだな支出が発生しているものと推測されるが,当該医療機関の診療現場ではそのむだに気づくこともなく,病院経営を悪化させる一因となっている.
これを解決すべく,医療資材の管理・供給に特化したSPD (supply processing and distribution)部門の組織化を行う,医療資材バーコードを用いた医療資材物流管理システムが導入され,診療現場における医療材料のデッドストック・期限切れ解消や医事請求漏れの防止に役立っている.
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