文献詳細
特別企画 病院機能と医師評価・3
文献概要
東京慈恵会医科大学には数年前,創立100周年記念事業委員会がありました.その委員会は学長の諮問委員会で,将来への提言をすることが目的でした.その答申に,附属病院における診療体制の強化がうたわれ,「まずは講座から診療という機能を分離したほうがうまくいくのではないか」という趣旨の提言が含まれていました.そして,それが実現されました.
旧来の診療体制では,講座というきっちりとした組織が担い手で,各講座がほとんど独立国家のように存在し,附属病院は組織として十分に機能しているとはいえない状況でした.医師たちは,病院という一つの組織の構成員というよりも,各国家の国民のようでした.本来ならば,医師以外の職種も含めて病院としてまとまってチーム医療を行うべきことはいうまでもありません.
旧来の診療体制では,講座というきっちりとした組織が担い手で,各講座がほとんど独立国家のように存在し,附属病院は組織として十分に機能しているとはいえない状況でした.医師たちは,病院という一つの組織の構成員というよりも,各国家の国民のようでした.本来ならば,医師以外の職種も含めて病院としてまとまってチーム医療を行うべきことはいうまでもありません.
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