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特集 緩和ケアの検証と今後の課題
ホスピス・緩和ケア病棟を検証する
著者: 恒藤暁123
所属機関: 1大阪大学大学院人間科学研究科 2大阪大学大学院人間行動学講座 3大阪大学大学院臨床死生学研究分野
ページ範囲:P.194 - P.197
文献購入ページに移動このような状況の中,旧厚生省は1987年7月に末期医療のケアに関する問題点をまとめ,患者と家族の要望に応える方策を検討する「末期医療に関するケアの在り方の検討会」を設置し,1989年には報告書「末期医療のケア」を発表している.1990年4月にホスピス・緩和ケアが医療保険の診療項目として正式に制度化され,「緩和ケア病棟入院料」という診療報酬項目が新設された.2000年度の厚生科学研究の研究事業において「緩和医療提供体制拡充に関する研究」班が発足した.筆者は,その研究班の主任研究者としてホスピス・緩和ケアの現状についてまとめ,報告書を発刊した1).本稿では,その報告書を中心にホスピス・緩和ケアの現状と今後の課題について述べる.
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