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連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第89回 東京大学医学部附属病院新入院棟
ヒユーマンホスピタルのソフトとハード/新世紀を担うヒューマンホスピタルの試み
著者: 長澤泰1 岡田新一
所属機関: 1東京大学工学系研究科建築学 2岡田新一設事務所
ページ範囲:P.254 - P.260
文献購入ページに移動今回めでたく新入院棟が完成したが,従来の「病棟」という表現を「入院棟」と呼んでいることも時代背景の反映の一例である.この名称は院内で公募して決められたが,病院側・設計者側のソフトとハードの一体的協力の表れと考えている.そして日本でもようやく実現した国際的水準の面積と予算確保の大役を果たした東大施設部の存在がある.わが研究室では第三者的な立場で様々な新しい提案の一端を協力させていただいた.新入院棟はこのような様々な関係者のコミュニケーションの賜物である.このような態勢ができ上がるのには今まで紆余曲折の長い期間を要したが,これがなければどのような優れた建築的提案も画餅に帰したろうし,管理的改善案も実現不可能であったと思う.
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