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病院管理フォーラム 事務長の病院マネジメントの課題—急性期病院の立場から・1
今,なぜ病院改革か
著者: 正木義博1
所属機関: 1社会福祉法人恩賜財団済生会熊本病院
ページ範囲:P.327 - P.329
文献購入ページに移動 まず最初に病院など,医療界で働いている皆さんにお聞きしたい.「今,皆さんは目的をしっかり持って仕事をしていますか.そしてまた,仕事をすることによって,やりがいや喜びを感じていますか」このような質問をしたとき,「はい」と自信を持って答えられる人が何人いるのか.今の医療界の状況を見る限りにおいて,そんなに多くはいない.本来,医療界に入ってくる人々は,決して金銭的な満足だけを目的とするのではなく,患者さんを救いたい,患者さんのために尽くしたいという奉仕の心で,情熱を持って飛び込んで来るのであるが,現実は思うようにならず,かえって悲しみと絶望にどっぷりと浸かり,時間が経つほどにしかめっ面や不平不満に溢れかえってしまうのではなかろうか.せっかくの志が曲げられてしまい.
今,なぜ病院改革をしなければならないか,数多くの理由がある.外部環境の変化もそうである.われわれを取り巻く環境はどんどん変化している.経済的にも精神的にも世の中全体が変化している時,われわれ医療界だけが変わらずに存在できるかというと,答えは否である.その理由はわれわれ医療界も社会を構成する一員であり,社会の中で生き続けている一組織であるからである.したがって,時の流れや社会からの要求をしっかり把握し,時代の流れに適合する必要が大いにある.そして変革をなし得た組織だけが生き残ることとなるのである(図1).
今,なぜ病院改革をしなければならないか,数多くの理由がある.外部環境の変化もそうである.われわれを取り巻く環境はどんどん変化している.経済的にも精神的にも世の中全体が変化している時,われわれ医療界だけが変わらずに存在できるかというと,答えは否である.その理由はわれわれ医療界も社会を構成する一員であり,社会の中で生き続けている一組織であるからである.したがって,時の流れや社会からの要求をしっかり把握し,時代の流れに適合する必要が大いにある.そして変革をなし得た組織だけが生き残ることとなるのである(図1).
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