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文献詳細

雑誌文献

病院61巻6号

2002年06月発行

文献概要

特集 医師臨床研修必修化は病院に何をもたらすか

臨床研修必修化における研修プログラムと受け入れ施設のあり方

著者: 島田和幸1 布施勝生1

所属機関: 1自治医科大学附属病院レジデント委員会

ページ範囲:P.450 - P.456

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 卒後臨床研修必修化をめぐって,財政的基盤が成否の鍵を握っているとの主張が研修医を受け入れる病院側から強く表明されている.研修医がアルバイトなどをせずとも普通の生活ができるだけの給料が支払われるべきなのは至極当然のことである.また,研修医を指導するスタッフを充足できるだけの人件費がないと,研修医を単に労働力としてしか処遇しかねないことも,現実の経験が示している.
 すなわち,財源抜きの話だけでは戦前の「竹槍主義」にも通ずる「敗北主義」に陥る危険が大きい.国全体の財政・経済構造が危機に瀕している中で,このような「構造改革」を成し遂げねばならない状況は,まさにタイミングが悪い.やりくりの中から最終的にどのようなシステムが生まれるのか,厚生労働省を中心としたグループの叡智が期待される.まず「行政当局の責任」が問われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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