icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院62巻1号

2003年01月発行

文献概要

連載 救急医療研修─臨床研修必修化に伴う研修医の受け入れ体制をどうするか・3

スーパーローテート研修の救命救急センターにおける研修医受け入れ体制の現況と課題

著者: 鈴木伸行1 板津武晴23 柳務3

所属機関: 1名古屋第二赤十字病院救命救急センター救急部 2名古屋第二赤十字病院研修医教育委員会 3名古屋第二赤十字病院

ページ範囲:P.66 - P.69

文献購入ページに移動
 名古屋第二赤十字病院の卒後研修システムは,従来よりスーパーローテートの単独型方式であり,病院の基本理念の一つである救命救急医療と高度先進医療の実践とが合致した形となっている.すなわち全科参加型の救命救急医療を軸としたプライマリケアおよび基本的臨床能力の習得を重点的に実践している.ここに当院救命救急センターの救急外来研修体制の現況を紹介し,臨床研修必須化を迎えるに当たっての課題を報告する.

名古屋大学卒後研修(名大方式)の歴史的背景

 名古屋大学の卒後研修の歴史は,昭和40年代に学園紛争の一つの焦点であった“インターン闘争”に端を発し,昭和43年医師臨床研修制度が導入される中,昭和46年に医学部在学中の有志が集まり作成した,卒後研修プログラムにさかのぼる.以来数々の変遷を経て,30数年経ちいわゆる“名大方式”といわれる卒後臨床研修システムに至っている.その根幹は,①研修開始時には,どこの大学の教室にも属さないこと(非入局),②研修医が自主的に選択したローテート研修であること,③名古屋大学卒業生と他大学卒業生を平等に扱うことであり,そのコンセプトは今日でも貫かれていると言ってよい1).現在,名古屋大学の関連病院は70余りあるが,基本的な研修のプログラムはそれぞれの病院で,独自に多様な内容で発展してきている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら