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連載 救急医療研修─臨床研修必修化に伴う研修医の受け入れ体制をどうするか・3
スーパーローテート研修の救命救急センターにおける研修医受け入れ体制の現況と課題
著者: 鈴木伸行1 板津武晴23 柳務3
所属機関: 1名古屋第二赤十字病院救命救急センター救急部 2名古屋第二赤十字病院研修医教育委員会 3名古屋第二赤十字病院
ページ範囲:P.66 - P.69
文献購入ページに移動名古屋大学卒後研修(名大方式)の歴史的背景
名古屋大学の卒後研修の歴史は,昭和40年代に学園紛争の一つの焦点であった“インターン闘争”に端を発し,昭和43年医師臨床研修制度が導入される中,昭和46年に医学部在学中の有志が集まり作成した,卒後研修プログラムにさかのぼる.以来数々の変遷を経て,30数年経ちいわゆる“名大方式”といわれる卒後臨床研修システムに至っている.その根幹は,①研修開始時には,どこの大学の教室にも属さないこと(非入局),②研修医が自主的に選択したローテート研修であること,③名古屋大学卒業生と他大学卒業生を平等に扱うことであり,そのコンセプトは今日でも貫かれていると言ってよい1).現在,名古屋大学の関連病院は70余りあるが,基本的な研修のプログラムはそれぞれの病院で,独自に多様な内容で発展してきている2).
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