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特集 変貌するか医療法人
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著者: 河北博文
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ページ範囲:P.813 - P.813
文献購入ページに移動昭和25 年の医療法人制度設立時には旧厚生省が中心となり医業を主たる事業とする法人のあり方を議論し,医療の持つ公共の利益のためにという社会性を重視し,それを開設主体である医療法人の性格とした.しかし一方,旧大蔵省を中心として,当時,民法上の公益法人による事業の課税問題が検討されていて,医療そのものが営利事業という位置づけがなされていた.言い換えれば,今日の医療法人の矛盾の端はこの二つの違い,開設主体そのものの性格とその組織が行う事業の性格という異なったものを同一に扱ったことに発している.
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