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特集 どう生かす診療情報
患者がほしい医療に関する情報
著者: 坂本憲枝
所属機関:
ページ範囲:P.912 - P.916
文献購入ページに移動それは患者自身が納得できることであり,明らかで,なるほどと実感できることである.すなわち,自分の診療結果にアクセスする権利や知る権利などの基本的な権利が認められることに加え,情報の開示や医療の透明性が担保されることである.
患者主体の医療が行われるためには,患者も今までのおまかせ医療から抜け出し,医師と患者が双方の信頼と協力のもとに病気を克服していくことが大切なこととなる.また,患者が主体的に医療と向き合うためには,的確な判断を行うためのもとになる情報が必要である.
インターネットからの情報提供が進み,広告の規制緩和などの枠組みもできるなど環境整備も進み,医療についての意識も変わりつつある現在,医療の受け手=患者にとって容易に情報が入手できるようになったのであろうか.医療サービスを受ける患者の立場から,医療に関する情報の現状を述べてみたい.
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