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文献詳細

雑誌文献

病院62巻12号

2003年12月発行

文献概要

連載 医療機関のマーケティング戦略─産科の受療行動からみえるもの・8

広告規制緩和後,医療機関の広告は果たして変わったのか?そこで,効果的な媒体とは?

著者: 碇朋子1

所属機関: 1静岡県立大学経営情報学部

ページ範囲:P.1030 - P.1036

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医療現場からの実感

 1.読者からのメール

 今回は最初に,筆者が本連載を読んだ読者からいただいたメールを紹介させていただく.なお原文の意図を変えない範囲で,よりわかりやすいように,( )書きで,言葉を加えている.

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 産科でも,昔と違って,料理や個室の質を訴える広告を(最近よく)見ます.昔と違って,近所の客(だけ)を抱え込む時代は過ぎ去っていくようです.(一般に)「どうしてこの病院を選びましたか」という(患者)アンケート調査では,「近所だったから」という返事が一番多いのですが,「結婚相手をどうして選びましたか」とか,(通常の商品の)ブランド選択(調査)でも,「手近(だから)」とか実際の欲求とは異なる返答が多くあります.しかし,病院(の領域)ではマーケティング研究が不十分で,いまだに(マーケティングや調査結果の)意味を誤解されているように思います.(通常の商品の)ブランド選択(調査)で「店においていたから」という調査(結果)を納得する企業はないと思います.病院(の領域)では「近所だから」(という回答)で納得して,差別化の(目的を有した)広告(展開)をしない病院が多かったのですが,90年代後半から差別化広告が増えていると感じています.

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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