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連載 病院管理フォーラム 事務長の病院マネジメントの課題 急性期病院の立場から・11
地域が求める医療のマネジメント
著者: 冨田信也12
所属機関: 1医療法人財団河北総合病院 2医療法人財団河北総合病院財団本部事務部
ページ範囲:P.142 - P.143
文献購入ページに移動医療法人財団河北総合病院は,1928(昭和3)年に東京都杉並区で30床の内科・小児科の病院を開設して70年余りを経て今日に至っている.創立20周年を迎えた1948(昭和23)年は医師法,保健婦助産婦看護婦法ならびに医療法が公布された時であり,当時の先輩たちはこの年に医師のインターン生を採用して今日の臨床研修病院としての基盤を作り,早くからその役割を担った.病院開設以来,一貫して基本的な方針は地域医療の質の向上に寄与すること,そして臨床に携わる医療者の育成である.
私たちは西暦2028年に創立100周年を迎える.そこから今日を見て,医療のあるべき役割・機能を考えていこうとしている.身近な地域社会の中で医療を考える時,24時間,いつでも,安心して利用できる医療が側にあることは,地域の人々の要望の中でも最も高いものとして挙げられる.必然,私たちは杉並地域内の24時間体制で機能する救急病院を意識して,中長期事業計画を進めていくことになる.
医療法人財団河北総合病院の中心にある総合病院の病床は315床で,平均的在院日数は13日前後である.この総合病院を囲んで,同じ杉並地域内には135床のリハビリテーション病院,在宅ケアセンター,健診センター,透析センターなどがシステムとして連携して機能している.
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