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文献概要
特集 病院のカウンセリング機能
アメリカの病院におけるカウンセリング機能
著者: 篠田知子1 金井菜穂子2
所属機関: 1ハーバード大学公衆衛生大学院医療政策管理学 2ジョージワシントン大学大学院アートセラピープログラム
ページ範囲:P.289 - P.295
文献購入ページに移動医療現場において,カウンセリングという言葉は様々な場面で様々な使われ方をしている(注1).本稿では,カウンセリング機能を患者や家族に対する「心理的・社会的サポート」として広義にとらえることにし,以下の三つに分けて,検討していきたい.
①相談に対するアドバイス
疾患,入院,社会復帰などに伴う患者の疑問に対し具体的なアドバイスを行うこと.
②不安などへの心理的・感情的サポート
困難な状況に直面している患者の不安,悲嘆や不満感情などを傾聴し,共感的に理解して心理的・感情的サポートを提供すること.
③心理・精神療法
心理的な問題を抱える患者に対し,心の中で何が起きているかの理解を促すことで症状を緩和し,必要に応じて人格の深い部分での変化を目的とする.
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