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連載 病院管理フォーラム 事務長の病院マネジメントの課題 急性期病院の立場から・13
「質向上」運動へ
著者: 冨田信也1
所属機関: 1株式会社クロス・ロード
ページ範囲:P.328 - P.329
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はじめに,医療の質の向上では,医療従事者一人ひとりがその職場で,質を高く保ちながら働く時間を持つことである.そして,医療サービスの消費者である医療を受ける患者・家族の側の理解,納得,満足の状態(時間)を確認できることが不可欠である.医療は医療者と医療を受ける側の双方向のパートナーシップから成り立っていることを考えると,はじめに医療サービスの消費者は何を求めているか,望んでいるか,その理解なくして医療の質の向上はない.
私たちは2000年9月,医療の「質の向上委員会」を設けて,質向上運動を組織の内外に創り出そうとしてきた.同委員会は,医療の質を定義して「必要な医療が適切に得られること」とした.その適切とは何かということである.医療の第一線現場では日々,この適切さを具体的に目に見える形に置き換えていかねばならない.そして医療者の側から考える適切と,医療を受ける側から考える適切が,双方向のコミュニケーションの中でバランスを取らねばならない.そのバランスが,医療の「常識」として広く地域社会の中に定着して維持されねばならない.
はじめに,医療の質の向上では,医療従事者一人ひとりがその職場で,質を高く保ちながら働く時間を持つことである.そして,医療サービスの消費者である医療を受ける患者・家族の側の理解,納得,満足の状態(時間)を確認できることが不可欠である.医療は医療者と医療を受ける側の双方向のパートナーシップから成り立っていることを考えると,はじめに医療サービスの消費者は何を求めているか,望んでいるか,その理解なくして医療の質の向上はない.
私たちは2000年9月,医療の「質の向上委員会」を設けて,質向上運動を組織の内外に創り出そうとしてきた.同委員会は,医療の質を定義して「必要な医療が適切に得られること」とした.その適切とは何かということである.医療の第一線現場では日々,この適切さを具体的に目に見える形に置き換えていかねばならない.そして医療者の側から考える適切と,医療を受ける側から考える適切が,双方向のコミュニケーションの中でバランスを取らねばならない.そのバランスが,医療の「常識」として広く地域社会の中に定着して維持されねばならない.
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