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特集 病院のカウンセリング機能
巻頭言
著者: 広井良典
所属機関:
ページ範囲:P.269 - P.269
文献購入ページに移動 「病院のカウンセリング機能」という,これまでほとんど論じられることのなかったテーマが本誌の特集に取り上げられることは,ある意味で画期的なことではないかと思っている.しかもこのテーマは,日本の医療や病院を考えていくうえで,今後非常に重要なものとなっていくのではないかと筆者自身は認識している.
カウンセリング機能という時,それは様々な意味を持ち得るものである.最も広くは,患者あるいはその家族が医療従事者に対して行う「相談」を幅広く含むものとなるし,狭くは精神科領域における精神療法などを主に念頭に置いて言われる場合もあるであろう.またこれらの中間に位置するものとして,患者や家族が病気の過程で直面する様々な心理的な不安や,退院後のことなどに関する「心理的・社会的サポート」を意味する場合もある.
カウンセリング機能という時,それは様々な意味を持ち得るものである.最も広くは,患者あるいはその家族が医療従事者に対して行う「相談」を幅広く含むものとなるし,狭くは精神科領域における精神療法などを主に念頭に置いて言われる場合もあるであろう.またこれらの中間に位置するものとして,患者や家族が病気の過程で直面する様々な心理的な不安や,退院後のことなどに関する「心理的・社会的サポート」を意味する場合もある.
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