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文献詳細

雑誌文献

病院62巻5号

2003年05月発行

文献概要

連載 病院管理フォーラム 看護管理=病院のDON・29

院内物流

著者: 小山秀夫1

所属機関: 1国立保健医療科学院経営科学部

ページ範囲:P.416 - P.417

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満点がない院内物流

 一度決めたルールでも,状況が変わるとルールと現状がマッチしなくなり,ルールを変更するか,無理は承知でルールに従わせるかといったことが,よく起きる.物品管理に関する院内のシステムは,この典型のように思う.どのような病院でも,必要に迫られて物品の院内流通,物品管理の問題でシステムが構築される.一度作られたシステムは,しばらくそのまま運用されるが,大概,なんらかの問題を含んでいる.その問題が大きくなると,再びシステムの見直しが必要とされる.つまり,一度決めた物流ルールを変更するか,それとも,変更するには多額の費用が必要なのでルールをそのままにするか,ということである.

 一昔前,どこの病院のナースステーションでも,毎年12月27日ごろになると,いつもよりさらにモノがあふれかえるのが年中行事であった.廊下やステーション内の一角には,箱でモノが山積みされる.これは年明けまで続き,なかには1月の中頃まで箱の山がそのまま置いてあったりする.原因は,年末年始に院内物流が停止するからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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