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文献詳細

雑誌文献

病院62巻8号

2003年08月発行

文献概要

連載 日本版クリニカル・ガバナンスの確立に向けて・3

クリニカル・ガバナンスと医療安全

著者: 橋本廸生1

所属機関: 1横浜市立大学医学部医療安全管理学

ページ範囲:P.696 - P.699

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 安全は提供されるサービスの基本属性である.その安全のレベルが個々の医療場面でばらついていたのでは社会の納得は得られない.しかし,現実には,例えば「術後の管理のレベル」が病院間で,あるいは同一病院の診療科間で格差が厳然として存在し,そのことの是正が忘れられたまま放置されていることがある.安全管理から,管理のレベルの低い部署は高いレベルに引き上げ,院内で均質のサービスが提供されることが要求される.そうしなければ,患者を守ることも個々の医療者を守ることもできない.このような組織的な診療品質管理活動の中心概念として「クリニカル・ガバナンス」を提唱したい.本稿では,まず,病院の機能と安全の関係,クリニカル・ガバナンスの基本的な考え方を整理し,次いで,医療安全管理活動を組織戦略として展開する時の要点を提示することとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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