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特集 変革を迫られる大学病院 これからの病院の医師の確保と考課
大学病院としての工夫
著者: 安田信彦12
所属機関: 1学校法人慈恵大学 2東京慈恵会医科大学
ページ範囲:P.751 - P.753
文献購入ページに移動 一般的に,大学の卒業生が企業に雇われると,「就職」したという.しかし,医学部の卒業生または医師が大学に雇われても,「就職」という言葉はあまり使わない.業界用語である「入局」が広く使われている.しかも,それは大学に「入局」するのではなく,講座あるいは医局に「入局」するのである.このことが表すように,講座の独立性が強く,今までは大学病院において,医師の適正配置や横断的診療が困難だった.しかし,最近では大学病院でも医師不足が生じている.これは,大学病院における医療の質の低下につながり,関連病院への医師派遣にも影響を及ぼす.本稿の中で,単科の私立医科大学の立場からこの問題を考えてみたい.
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