icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院63巻1号

2004年01月発行

文献概要

連載 医療安全管理の実践・7

リスクマネジメント

著者: 長谷川敏彦1

所属機関: 1国立保健医療科学院政策科

ページ範囲:P.74 - P.80

文献購入ページに移動
 企業や政治で使われてきた危険管理(risk management)の概念や歴史をレビューすることによって,その医療界への応用の可能性と問題点について述べてみる.

 元来,企業や政治の活動は危険管理と深いかかわりを持ってきた.例えば,企業の場合,新たな商品を開発し,市場に参入する場合,失敗の可能性が高い分野こそ大きな成功の可能性があり,失敗の可能性が高いほど,他の企業の参入の障壁が高く,大きな利益の可能性があり,いわゆるハイリスク,ハイリターンが原則とされる.したがって,危険管理は経営管理や経営戦略の本質とさえいえるのではなかろうか.また,政治においても,刻々と変化する国内外の現象に対応した機敏な意思決定が必要で,危険管理あるいは危機管理をその活動の根幹に据える必要があるといえよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら