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連載 病院管理フォーラム 薬剤経済評価・5
薬剤経済学の臨床への応用③―インフルエンザ治療薬の薬剤経済評価
著者: 井上忠夫1
所属機関: 1聖路加国際病院
ページ範囲:P.930 - P.931
文献購入ページに移動 現在,わが国においてはインフルエンザウイルス感染症(インフルエンザ)に対する治療薬としては3製剤が使用可能であり,聖路加国際病院においてもその3製剤が医師の裁量によって選択ができるようになっている.
そのうち国内において経済評価が行われているのはザナミビルとオセルタミビルの2製剤であり,臨床効果および経済効果は全く拮抗している.しかし,経口剤と吸入剤という投与方法の違いから経口剤が選好され,当院では圧倒的にオセルタミビルの処方数が多い傾向にある.インフルエンザ治療の指針を作成する場合,どちらの製剤を第一選択薬として選んだらよいか,非常に難しい判断である.
そのうち国内において経済評価が行われているのはザナミビルとオセルタミビルの2製剤であり,臨床効果および経済効果は全く拮抗している.しかし,経口剤と吸入剤という投与方法の違いから経口剤が選好され,当院では圧倒的にオセルタミビルの処方数が多い傾向にある.インフルエンザ治療の指針を作成する場合,どちらの製剤を第一選択薬として選んだらよいか,非常に難しい判断である.
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