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連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第119回
こども病院2題―宮城県立こども病院 あいち小児保健医療総合センター
著者: 井上智史1 阿部泰朝2 篠原佳則
所属機関: 1株式会社山下設計本社第二設計本部 2株式会社山下設計東北支社 3安井建築設計事務所名古屋事務所
ページ範囲:P.942 - P.949
文献購入ページに移動宮城県立こども病院は,宮城県小児総合医療整備の中核施設として位置付けられた東北初の小児医療専門病院である.県民の要望が非常に高い状況で建設決定がなされたこともあり,有識者による委員会で条件を詰めながら設計が進められた.計画,議事録はすべてインターネットを通じて公開され,広く県民から求められた意見が計画に反映されている.
公設民営として財団法人厚生会に運営が委託され,平成15年11月に開院した.本病院では,妊娠,出生から思春期,成人に至る成長過程で,高度で専門的な医療を提供する周産期部門の充実,成育支援局の設置や,チャイルドライフスペシャリストの採用など,子どもの精神的なケア機能の強化,24時間付き添い可能な病棟運営など,子どもと家族が主役となる病院を目指している.
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