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連載 病院管理フォーラム 事務長の病院マネジメントの課題 急性期病院の立場から・23
高齢地域の医療確保への取り組み 地方における医療の現状
著者: 相馬敏克1
所属機関: 1社団法人日本病院会病院管理者協議会理事,岩手県立遠野病院
ページ範囲:P.162 - P.164
文献購入ページに移動このシリーズは副題を「急性期病院の立場から」とし,全国各地で高度・先進医療や急性期医療を担い,大変立派な業績を上げておられるリーダー的病院の方々のマネジメントへの取り組み事例が紹介されている.そのため,執筆依頼をいただいた際には少々気後れし,戸惑ってしまった.岩手県立遠野病院は,地方の小さな市の県立病院として,厳しい経営環境の中で機能的にも業績的にも様々な課題を抱えながら,地域住民が求める医療を提供しようと苦悶している病院だからである.
しかし,全国には同じような課題を抱えながらも地域に根ざした医療の提供に邁進されている病院も数多くあろうと思うので,これまで執筆された方々とは少し趣を異にすることとなるが,高齢化が進み,人口も減少しつつある広大な地域の医療を担う公的医療機関の視点から,地域医療の現状と課題,地域の医療確保に向けた取り組み,将来への模索などについて私見を述べてみたい.諸兄のご指導をいただければ幸いである.
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