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特集 医療におけるナレッジ・マネジメント 病院の知の集積事例
バランス・スコアカードによるナレッジ・マネジメント―「全職員参画型」経営システムの構築を目指して
著者: 山本浩和1
所属機関: 1三重県病院事業庁
ページ範囲:P.227 - P.230
文献購入ページに移動■経営健全化計画策定の背景
県民医療の確保と医療水準の向上に一定の役割を果たしてきた県立病院も,開設から50年近くを経て当時と全く変わった医療環境の中で,「県立病院の役割,存在意義は何か」という課題を内包しながら,昭和62年以降赤字経営が経常化し,平成8年度末の累積欠損金は115億円余となっていた.
こうした経営体質を持つ県立病院に対して,県議会からは「赤字垂れ流しの県立病院なんかいらない」,「民間病院との役割分担と機能連携を明確にすべき」,「民間の経営手法を導入すべき」など厳しい意見が相次いで出された.
県民医療の確保と医療水準の向上に一定の役割を果たしてきた県立病院も,開設から50年近くを経て当時と全く変わった医療環境の中で,「県立病院の役割,存在意義は何か」という課題を内包しながら,昭和62年以降赤字経営が経常化し,平成8年度末の累積欠損金は115億円余となっていた.
こうした経営体質を持つ県立病院に対して,県議会からは「赤字垂れ流しの県立病院なんかいらない」,「民間病院との役割分担と機能連携を明確にすべき」,「民間の経営手法を導入すべき」など厳しい意見が相次いで出された.
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