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連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第114回
文献概要
昨年(2003年)10月に日本医療福祉建築協会の研修において,オーストラリアの医療・福祉施設をつぶさに勉強する機会を得た.米国やヨーロッパについては数多くの情報を得ることができるが,こと南半球の国々となると知っていそうでなかなか情報が少ない.2000年のシドニーオリンピックによる日本人の活躍の記憶が少しずつ薄れてゆく中で,欧州や米国から遠く距離が離れた国でどのような制度の下に医療・福祉サービスが提供されているのであろうか.
オーストラリアでは,医療において英国のようなパブリックによるサービスと,米国のようなプライベイトによるサービスが巧みに組み合わされており,ここからわれわれが学ぶべき点も少なくないと考えている.また,高齢者ケアにおいては “Ageing in place” といった考えに基づいて高齢者のケア施設が近年新たに整備されており,特に痴呆性高齢者のケアについては注目するプログラムを実施している施設がある.
オーストラリアでは,医療において英国のようなパブリックによるサービスと,米国のようなプライベイトによるサービスが巧みに組み合わされており,ここからわれわれが学ぶべき点も少なくないと考えている.また,高齢者ケアにおいては “Ageing in place” といった考えに基づいて高齢者のケア施設が近年新たに整備されており,特に痴呆性高齢者のケアについては注目するプログラムを実施している施設がある.
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