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雑誌目次

雑誌文献

病院63巻5号

2004年05月発行

雑誌目次

特集 相補・代替医療へのニーズにどう対応するか

巻頭言

著者: 広井良典

ページ範囲:P.373 - P.373

 本号では,東洋医学などを広く含むいわゆる相補・代替医療を特集する.相補・代替医療については,本誌でもこれまで個別の記事などでは扱ってきているが,特集としてまとまった形で取り上げるのは今回が初めてであり,その意味では画期的であるとともに,時代の変化を反映しているものといえるかもしれない.

 相補・代替医療に対する人々の関心が高まっていることの背景には様々なものがあると考えられるが,最も大きい理由は,慢性疾患を中心とする「現代の病い」に対して,いわゆる西欧近代科学を基本的なパラダイムに置く現代の医学が,感染症や急性疾患の治療において挙げた成果ほどには十分な効果を必ずしも発揮していない,という現状にあると思われる.またこのこととも関連するが,慢性疾患の背景には,ストレスなど心理的要因や働き方などを含む社会的要因,ひいては環境的な要因などが広く関係しており,したがって「原因物質の特定およびその除去による病気の治療」といった単線的な因果関係に基づくモデルが妥当しにくく,“「複雑系」としての病気”とでも言い得るような,一回り大きな視野に立った「病気」についての理解が求められるようになっている,という背景もあるだろう.こうした意味では,相補・代替医療について考えることは,そもそも「病気とは何か」,「治療とは何か」,「科学とは何か」といった根底的な問いにつながっていく側面をもっているといえよう.

相補・代替医療の可能性と展望

著者: 吉田勝美

ページ範囲:P.374 - P.378

■近年の動向

 1.高齢化に伴う疾病構造の変化

 わが国は諸外国に類を見ないほどの高齢化社会を迎えており,その疾病構造も生活習慣病が大半を占めている.生活習慣病は保健・医療・介護を考えるうえで主要な疾患になっており,高齢化社会の中で,ますます医療関係者の関心事になっている.

 2.高度先進医療の発達

 一方,医学の発展も著しく,種々の高度先進医療が導入されてきており,患者に提供される治療法も増加してきている.

日本における相補・代替医療の利用の現状と課題

著者: 山下仁 ,   津嘉山洋

ページ範囲:P.379 - P.383

■はじめに―用語の定義

 「相補・代替医療」という用語は Complementary and Alternative Medicine を訳したものであるが,「補完・代替医療」あるいは「代替医療」と呼ばれることも多い.それぞれの呼称には呼ぶ人たちの様々な思い入れがあるようだが1),本稿では,中立を保つため欧米の医学界における略語を用いて「CAM」と呼ぶことにする.

 CAM の定義は地域や立場の違いによって一定していないが,ここでは「現代医療機関において主流の医療手段として定着していない診断・治療体系の総称」としておきたい.具体的には,病院の医師が通常処方しないハーブ,サプリメント,鍼灸,健康器具などが CAM として位置づけられる.漢方薬については,日本の病院において医師の処方する通常的な薬剤になっているという見方もあるが,われわれは国際的な視点から,伝統医療も CAM のカテゴリーの一つとして扱うこととする.

相補・代替医療と医療経済

著者: 小野直哉

ページ範囲:P.384 - P.389

 日本の国民医療費は,主要先進工業国中,対 GDP 比で約7%と最も低い.しかし,厚生労働省発表による2002年の日本における出生率は1.32と過去最低を更新し,長期的にも1.39止まりが予想される.65歳以上の日本の人口は2025年に約3,500万人と,2000年に比べ6割近く増える.つまり,2025年に4人に1人が65歳以上になり,2050年には3人に1人となる.急速な超高齢化社会の進展に伴う高齢者医療費の急増と,少子化に伴う今後の就労人口および納税人口の減少を背景に,日本の医療財源が逼迫していくのは必至である.

 厚生労働省試算では,現状の医療サービスを継続すると,国民医療費は2025年に約70兆円となり,対 GDP 比で12%を超え,現在の1.7倍もの規模になると予測されている.これは現在の20代や30代,40代が老人医療の恩恵を受ける頃に,日本の国民医療費が国家財政に匹敵するまでに膨れ上がり,国の運営自体が立ち行かなくなる可能性を示唆している.少子・高齢化の加速は,年金や医療など社会保障制度全体の再構築を迫っている.

欧米における相補・代替医療の動向

欧米における相補・代替医療の動向 米国における相補・代替医療の動向

著者: 蒲原聖可 ,   川西慶一 ,   中野優

ページ範囲:P.390 - P.393

 近年,米国では「相補・代替医療(CAM : Complementary and Alternative Medicine)」が,一般消費者のみならず医師・医療従事者の間でも広く認知されるようになった.2003年に行われた米国病院協会の調査によると,26.7%の病院がなんらかの代替医療を提供しているという.現在,米国では「相補・代替医療」から「統合医療」への流れが加速しつつある.本稿では,米国における相補・代替医療および統合医療の現状について,米国病院協会の調査結果を中心に概説する.

■代替医療外来受診者の急増

 米国における代替医療(以下,CAM) の利用状況に関する調査として,1990年および1997年に行われた Eisenberg らによる報告がよく知られている1).それによると,1990年の時点で各種の CAM のうち少なくとも一つを利用していた人の割合は33.8%であり,6,000万人に相当する.それが1997年には42.1%,8,300万人に達し,1990年時点から38.3%も増加した.

ヨーロッパを中心とする相補・代替医療をめぐる政策の動向

著者: 広井良典

ページ範囲:P.394 - P.396

 相補・代替医療に関する対応に当たっての基本的な視点とすべく,主にヨーロッパにおける相補・代替医療に関する政策的・制度的な対応について簡潔に概観してみたい.

■ヨーロッパにおける相補・代替医療に関する医療システムの概観

 相補・代替医療に関する医療システムという時,特に重要なポイントとなるのは次の2点である.すなわち,

 ①相補・代替医療を実施することへの免許(ないし資格)制度のあり方

 ②相補・代替医療についての医療保険(医療保障)上の位置づけ

 ①は相補・代替医療を行う者(あるいはそうした医療の実施それ自体)が,いわゆるオーソドックスな通常医学―実質的に西洋近代医学―を行う医師との関係でどのように位置づけられているか,という点に関するものであり,相補・代替医療をめぐる医療システムの基礎をなすものである.一方,②は,経済的な側面ないし相補・代替医療を受けた場合の医療費に関して,それが(公的な)医療保険制度においてどのように位置づけられるか,という点に関するものであり,現実的なレベルにおいて大きな意味をもつものである.

相補・代替医療の活用事例

統合医療の実践

著者: 山本竜隆

ページ範囲:P.397 - P.399

■統合医療とは

 統合医療(Integrative Medicine:IM)とは,一般に現代西洋医学と代替医療を合わせた医療と考えられている.しかし,単に複数の医療を組み合わせた診療を統合医療というのではない.現代西洋医学と各代替医療を統合する以外に,治療医学と予防医学,“集団(mass)” を対象にした医療と “個” を対象にした医療,また日本の医療制度上では保険診療と自由診療,さらに客観的データに基づく医療と満足度を重視する医療,この他,精神的対応と肉体的対応,個人的対応と社会的対応,地域性とグローバルな動向など,多くのことを考慮し融合した医療を意味する.そして様々な医療体系の土台となっているのが,科学的根拠ではなく “哲学” や “理念” であると考えられている.この点で,筆者は広く理系と文系の統合,学問と実践の統合でもあると考えている.

 また統合医療は,個々の人間の健康や診療方法を,上記のように様々な角度から考え,最適な形で提供することを目的としており,患者と医療従事者との関係性を重視している.いまだ発展途上ではあるが,明らかに相補・代替医療(Complementary and Alternative Medicine:CAM)と統合医療は似て非なるものである(表).

ホリスティック医学の実践

著者: 帯津良一

ページ範囲:P.400 - P.402

 ホリスティックなアプローチによるがん治療を行ってきて21年になる.

 ホリスティック医学 (Holistic Medicine) とは,身体性(body),精神性(mind),霊性(spirit)の三つが渾然一体となった,人間まるごとをそっくりそのままとらえる医学である.理想の医学といってよいだろう.確かに理想であって,筆者たちはまだ,そのような方法論を手にしてはいない.

 そこで,身体性,精神性,霊性のそれぞれに働きかける方法を1人の患者さんに重ね合わせて,なんとかホリスティック医学に迫ろうとしているのが現状である.似て非なるものであることは十分に承知している.このように分けた途端にホリスティックではなくなってしまうのだから.

「未病」概念から見た現在の日本の医療

著者: 劉影

ページ範囲:P.403 - P.405

■「未病」という概念

 約2000年前に著された中国最古の書で,漢方の教科書とも呼ばれる『黄帝内経(こうていだいけい)』の中に,次のような言葉があります.

 「聖人不治已病 治未病」

 これは,「聖人は症状として表れている病気・已病を治さず,未病を治す」,つまり知恵のあるものは病気に限らず,様々な出来事に関しても,事が大きくなってしまう前に手を打ち,大事に至るのを防ぐということを意味する言葉なのです.

中国医学と生活習慣病への対応

著者: 呉澤森

ページ範囲:P.406 - P.408

 中国医学の疾病に対する考え方は,以下の三つに分けられる.一つは,疾病発生の原因として,致病の原因より,体の正気(せいき)(疾病の抵抗力,自然治癒力)を大切にする.二つ目は,治療については一般的に,病所を治すより,病所,または,病所に関連する部分を含んだ全体の治療を重視し,いわゆる体質改善の根本治療を行う.三つ目は,未病段階の積極的な予防は疾病発生を抑える良策である.このような三つの考えは,中国医学の特徴ともいえる.

 さて,日本の現代社会に生まれた生活習慣病に対して,中国医学の原点よりどのような考え方ができるのか.一方,中国医学の生活習慣病への対応(治療,予防など)はどうだろうか.これらについて以下に述べる.

韓国の医療システムにおける西洋医学と代替医療(韓医学)

著者: 南銀祐

ページ範囲:P.409 - P.410

■韓国の医療システム

 韓国は面積が9万9,274km2(日本国土の27.4%)で人口は4,727.5万人(2000年)である.宗教は仏教が27%,キリスト教が24%などで,今の元首はノ・ムヒョン氏である.1人当たりの国民所得は9,770ドル (2002年) で,OECD(経済協力開発機構)には1996年で加入した.

 東洋医学には長い伝統的裏付けがあり,東アジアの医療の中核として千年単位の歴史の積み重ねがある.韓国では,韓医学と西洋医学が医療として公式に認められ,対等に別々のシステムで医療サービスを提供する二元化体制が採用されている.韓国の国民が,これらのサービスを自由に選択し,受診できるシステムが確立されている.

グラフ

地域に根差しEBMに基づくリハビリテーション医療を目指す―JA長野厚生連リハビリテーションセンター鹿教湯病院および関連施設

ページ範囲:P.361 - P.366

 鹿教湯温泉(長野県小県郡丸子町)は,「鹿に化身した文殊菩薩が信仰の厚い猟師に湯のありかを教えた」という伝説からその名がついたという.泉質:単純泉(弱アルカリ性低張性高温泉),泉温:46℃の湯は脳卒中・中風に本邦随一の特効があるといわれ,古くから湯治温泉として親しまれてきた.

 JA長野厚生連リハビリテーションセンター鹿教湯病院は,昭和31年9月,鹿教湯温泉療養所(病床数:23床,診療科:内科,理学診療科)としてこの地に開設.温泉を利用した,脳卒中のリハビリテーション(以下,リハ)を専門とする療養所として全国に知られ,夏は関東都心部,冬は農閑期にある地元住民を中心に入院患者が集まってきた.

特別寄稿

医療事故防止のためのコミュニケーション研修―3 スキルは研修によって向上するのか

著者: 森永今日子

ページ範囲:P.412 - P.415

◆効果測定の必要性

 研修プログラムの開発に当たっては,内容の妥当性や課題を吟味するための資料の収集が必要である.そこで本研究では,心理学的手法を用い,開発した研修プログラムの効果測定を実施した.本稿では,効果測定の実施の手続きと,得られた結果について述べ,プログラムの効果と今後の課題について検討する.

◆効果測定の指標

 交通産業や製造業などでは,安全性の指標として事故や労働災害の発生件数(率)が用いられる.しかし,医療現場では,「何をもって生じた出来事を事故とみなすか」という事故の定義が確立されていないため,ある医療機関で把握された事故の発生件数は,その医療機関における事故の定義に該当する出来事の報告件数を示しているに過ぎず,客観的な安全性の指標としては不適切である.また,研修を受けて事故や危険への意識が高まり,エラーや事故の発見・報告件数が増える可能性もある.さらに,医療事故は部署や職種を超えたエラーの連鎖の中で生成され,あるスタッフや部署で顕在化した事故は,そのスタッフ自身や部署により生成された危険のみではなく,他のスタッフや部署に潜在的に存在する危険の影響を受ける1).よって,特定のスタッフや部署における事故件数は,必ずしもそのスタッフや部署の安全性を示すものではない.

レポート

「女性総合診療」を開設して・1―関門医療センターにおける「女性総合診療」1年半のあゆみ

著者: 早野智子 ,   佐栁進

ページ範囲:P.416 - P.419

 「国立病院機構 関門医療センター」は2004年4月に国立病院の独立行政法人化に伴い「国立下関病院」から改称した.当センターの女性専用外来「女性総合診療」(注1)は,「国立下関病院」で2002年9月30日に開設した.「女性総合診療」(以下当診療)は女性のあらゆる症状を対象とする総合外来である.女性の心身の訴えを理解し解決するために,同性の女性スタッフが連携して医療サービスに当たる.当診療のコンセプト「一人ひとりの女性の “生涯にわたる健康サポート” を目指して」はスタッフの日々の願いである.

 本連載では,当診療の取り組みを全3回にわたって紹介する.第1回(本稿)では,開設後1年半の診療の概要について述べる.第2回では,当診療の運営の工夫やスタッフの声をご紹介し,第3回では,当診療の病院経営等への影響を考察する.

短期特別連載 苦情対応システムの実際とその評価―臨床現場の事例から

第2回 「意見活用システム」の聴取機能の評価

著者: 佐伯みか ,   八巻知香子 ,   山本武志

ページ範囲:P.420 - P.425

◆本稿のねらい

 臨床現場で,顧客の多様な苦情を把握し,一つひとつ改善していくことは容易なことではない.

 米国大統領府の消費者問題局 (U.S. Office of consumer Affairs) の下で実施された Goodman の全国消費者調査(対象4,327世帯/そのうち回答を得たのは2,513世帯)および彼のその後の補完調査が,不満の「氷山の一角現象」と「口コミ波及効果」の実態を明らかにし,「苦情対応の重要性」の理論的根拠を示したことは,広く知られている1)(注1).その主な内容は以下の通りである.

連載 病院管理フォーラム 事務長の病院マネジメントの課題 急性期病院の立場から・26

専門病院における電子カルテ導入の取り組み

著者: 中嶋照夫

ページ範囲:P.427 - P.429

 医療経営が日に日に厳しさを増している昨今,経営マネジメントとして何を,いつ,どのようにして自院に新たな手段を導入するのか,あるいはしないのかの決断は,大変難しくもありまた孤独な思考を強いられるものである.それが,先進的なものであったり,投資の効果が判然としないものにおいては,決定の重みと結果に関して責任はさらに重大なものになってくる.

 特定医療法人社団松愛会松田病院では,平成15年度に国の助成を得て電子カルテシステムの導入を行った経験から,専門病院における電子カルテシステム導入の経過を以下に述べる.何よりの難しさは,決定の正しさが時の経過により保証されるものではなく,また成果は1人で出し得るものではないことにある.

薬剤管理指導記録・5

POS・クリニカルパス統合型記録〈実践編〉気管支喘息治療薬

著者: 宮崎美子

ページ範囲:P.430 - P.432

 適切な医療記録は,医療の質そのものを表すという意味で非常に重要であることは今さら言うまでもないであろう.これまで POS とクリニカルパス(以下パス)を比較しながら,POS ・パス統合型記録の利点を述べてきたが,入院治療でのケア過程においての POS とパスの比較について,気管支喘息の患者を例に示す(図).

 一般的にパスを導入している医療施設において,POS はパスでのバリアンス(パスで想定された患者の標準的な経過とずれた結果)発生時の記録として利用されていることが多いが,これらのパスの特性を POS の考え方に融合することで,施設基準に見合う,完成された記録としてパスを利用できると考える.すなわち「目標管理」のパスと「問題解決」の POS の欠点を補い合い,利点を統合させたことで,標準化,効率化された,観察者の経験等による “もれ” がなく,かつ画一的でない記録が完成するのである.

アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第115回

外来クリニック2題―公立藤岡総合病院附属外来センター 山鹿クリニック

著者: 中山茂樹 ,   伊藤仁志 ,   藤田修功 ,   田中壯佶 ,   東瀬多美夫

ページ範囲:P.435 - P.444

新しい外来診療サービスの形態をめぐって

千葉大学工学部デザイン工学科建築コース助教授 中山 茂樹

●経緯と目的

 日本の病院は多くの外来患者を受け入れ,その中から入院患者をスクリーニングしてきた.しかし,これらの大勢の外来患者と高度な医療を必要とする入院患者が一つの屋根の下にいて,混在していることによる矛盾は大きい.

 一方,大病院志向によってますます増加する患者に対して,外来部は常に混雑している.診療情報提供料の加算や外来再診料の定額化,あるいは非紹介患者の特定療養費の徴収などで,医療提供側・患者側それぞれに対しての経済誘導が行われているが,必ずしも成果を挙げていない.

リレーエッセイ 事務長の所感・4

停滞している今こそ飛躍を秘めて―計算し尽された数値目標をもとに

著者: 中村彰吾

ページ範囲:P.445 - P.445

●医療と経営は両輪

 国民は安全で,安心でき,良質の医療が提供されることを求めている.この対応には多額な設備投資,専門スタッフの補充と教育,さらに高額な医療機器の整備が迫られ,実にコストが増大する組織体質ができ上がることになる.一方,経済の低迷から医療費は削減されて診療単価に影響し,医療機関が選別されていく現実がある.「医療へのロマン達成と,経営の逆相関の図式」のバランスが医療機関には求められている.1990年,日本の病院数は10,096のピークを迎えた後,右肩下がりに減少を続け,最新の統計では9,118病院と,実に13年間に978病院が淘汰されている.

 筆者は数年前に,2005年頃には病院数が9,000を割り込むと予測したが,当時は多くの医療人から「まさか冗談を?」といわれたが,この的中に恐怖を感じる.

基本情報

病院

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1383

印刷版ISSN 0385-2377

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