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文献詳細

雑誌文献

病院63巻5号

2004年05月発行

文献概要

特集 相補・代替医療へのニーズにどう対応するか 欧米における相補・代替医療の動向

ヨーロッパを中心とする相補・代替医療をめぐる政策の動向

著者: 広井良典1

所属機関: 1千葉大学法経学部総合政策学科

ページ範囲:P.394 - P.396

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 相補・代替医療に関する対応に当たっての基本的な視点とすべく,主にヨーロッパにおける相補・代替医療に関する政策的・制度的な対応について簡潔に概観してみたい.

■ヨーロッパにおける相補・代替医療に関する医療システムの概観

 相補・代替医療に関する医療システムという時,特に重要なポイントとなるのは次の2点である.すなわち,

 ①相補・代替医療を実施することへの免許(ないし資格)制度のあり方

 ②相補・代替医療についての医療保険(医療保障)上の位置づけ

 ①は相補・代替医療を行う者(あるいはそうした医療の実施それ自体)が,いわゆるオーソドックスな通常医学―実質的に西洋近代医学―を行う医師との関係でどのように位置づけられているか,という点に関するものであり,相補・代替医療をめぐる医療システムの基礎をなすものである.一方,②は,経済的な側面ないし相補・代替医療を受けた場合の医療費に関して,それが(公的な)医療保険制度においてどのように位置づけられるか,という点に関するものであり,現実的なレベルにおいて大きな意味をもつものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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