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文献詳細

雑誌文献

病院63巻5号

2004年05月発行

文献概要

特集 相補・代替医療へのニーズにどう対応するか 相補・代替医療の活用事例

中国医学と生活習慣病への対応

著者: 呉澤森1

所属機関: 1呉迎上海第一治療院

ページ範囲:P.406 - P.408

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 中国医学の疾病に対する考え方は,以下の三つに分けられる.一つは,疾病発生の原因として,致病の原因より,体の正気(せいき)(疾病の抵抗力,自然治癒力)を大切にする.二つ目は,治療については一般的に,病所を治すより,病所,または,病所に関連する部分を含んだ全体の治療を重視し,いわゆる体質改善の根本治療を行う.三つ目は,未病段階の積極的な予防は疾病発生を抑える良策である.このような三つの考えは,中国医学の特徴ともいえる.

 さて,日本の現代社会に生まれた生活習慣病に対して,中国医学の原点よりどのような考え方ができるのか.一方,中国医学の生活習慣病への対応(治療,予防など)はどうだろうか.これらについて以下に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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